かつて自分が殺したガンマンの息子を助手に、
因縁のある悪徳商人に立ち向かう保安官の姿を描く西部劇。
誇り高き男
THE PROUD ONES
1956
アメリカ
94分
カラー
<<解説>>
監督は決してポピュラーではないが、テレビ放映される作品としては定番の西部劇の一作。主演は後に『史上最大の作戦』や『ワイルドバンチ』に出演するロバート・ライアン。ダンディな魅力で主人の保安官を演ずる。ヴァーン・アサナスの小説を原作としている。
ベテラン保安官と若きカウボーイのバディものだが、射ち合いなどの派手なアクションが売りものではな。保安官によるカウボーイの父親殺しに起因する、二人の疑念と確執のドラマであり、名誉の回復と世代交代の物語である。保安官側と敵対する悪徳商人一家との、あの手この手の攻防戦の面白さ。助手からも狙われる保安官というスリリングなシチュエーション。そして、父親殺しの真相のミステリーなど、最後まで目が話させない。
<<ストーリー>>
キーストンの町からフラット・ロックの町にやってた保安官のキャス・シルバー。ある日、彼はカウボーイのサッドと出会った。彼はキーストンで殺したガンマンの父親だった。また、フラット・ロックには、キーストンでシルバーと敵対していた悪徳商人ジョン・バレットもやってきていた。バレットは商売に邪魔なシルバーを消してしまおうと考えていた。
シルバーはバレットの酒場に行ったところ、バレットの子分と一悶着を起こし、頭に怪我を負ってしまった。その怪我のせいで、眼を悪くしてしまったシルバーは助手としてサッドを指名した。サッドは父親の仇であるシルバーを信用せず、バレット一味との抗争に乗じて彼を狙うが失敗。そんな彼の行動をシルバーを不問にした。サッドはシルバーが卑劣漢ではないことに気付きはじめた……。