再婚した妻と居酒屋を切り盛りする主の前に死んだ前妻の幽霊が現れる。
さらに、死んだ妻とそっくりな女性まで現れ……。
『居酒屋ゆうれい』のキャストを一新した第二弾。
新 居酒屋ゆうれい
1996
日本
113分
カラー
<<解説>>
死んだ前妻が幽霊となって現れた居酒屋で巻き起こる騒動を、下町の情緒を織り込んで描いた『居酒屋ゆうれい』は、古くて新しい人情ファンタジーとして好評を得た。本作は前作の物語的な続編ではなく、同じシチュエーションを新しいキャストで描いた焼き直し作である。主演は、舘ひろし、松坂慶子、鈴木京香。
舞台は北品川のこじんまりとした居酒屋。末期がん患者、貧乏一家の大黒柱といった訳ありの常連客でいつも賑わっている。居酒屋の主の死に別れた妻の命日に近いある日、前妻が幽霊となって現われ、再婚した若い妻となにかと張り合う。今回はさらに、前妻とそっくりな女性が現れて主人公の心を惑わしたり、後妻の元交際相手が現れて復縁を迫るなど、物語が充実に。また、前作に引き続き、幽霊が救世主となって、居酒屋に集う社会の弱者を救うと言ったエピソードも盛り込まれている。
<<ストーリー>>
居酒屋を営む壮太郎し、妻・しず子と死に別れた後、里子と再婚。居酒屋は、以前と変わらず、常連客で繁盛していたが、ある日、壮太郎と里子の前にしず子が幽霊として現れるようになった。
何かと張り合う前の妻と今の妻との板挟みにあった壮太郎は、ひょんなことで出会ったとず子とそっくりなユキエに心を惹かれるようになった。ユキエには、助かる見込みのない病気にかかった弟がいた。
一方、里子はというと、ある日ふいに店にやってきた客を見て驚く。それは、里子の元恋人のやくざ、杉町だった。彼は記憶喪失のため、はじめ里子には気が付づいていないようだが、すぐに記憶を取り戻し、里子に復縁を迫った……。