大阪で単身赴任を始めた平凡で真面目が取り柄のサラリーマンは、
隣りに暮らす独り暮らしの美女と親しくなるが。
シリーズ第2作。

サラリーマン専科
単身赴任

1996  日本

96分  カラー



<<解説>>

東海林さだおを原作、三宅裕司主演のサラリーマン喜劇の第二弾。主人公の課長・石橋万作の大阪での単身赴任生活を描く。スタッフとキャストは前作から継承。
サラリーマンの悲劇の代表と言えば、転勤、リストラ、減俸。本作はそのひとつを描く。転勤先でのカルチャーギャップや独り暮らしの悲哀といいった日常的な笑いがマクラ。噺としては、マンションの隣の部屋で独りで暮らす美女(萬田久子)と知り合うという、ビリー・ワイルダー風王道コメディの設定がしかけられる。しかし、そこは生真面目な我らが主人公。間違ってもロマンティック・コメディが繰り広げられるなんてことにはならない。隣人と妻との板挟みに悶々とする日々と、会社で生じた大型契約の失敗。会社と家庭のピンチに、くよくよと悩んでばかりの小心な主人公がいとおしい。



<<ストーリー>>

とある企業の庶務課長・石橋万作は、東京から大阪へ単身赴任となり、マンションで一人暮らしを始めた。仕事に慣れない上に、職場で関西弁を強いられてへこたれそうになっていたとき、マンションの隣の部屋の美女・美佐子と知り合い、気分はウキウキ。
美佐子と親しくなった石橋は、ある日突然、彼女から結婚を申し込まれて、びっくり。よく話を聞いてみると、彼女の父親を安心させるため、婚約者を演じてほしいということであった。
その頃、会社では、上得意の本多物産との大型契約の話がこじれ、危機的状況になっていた。もし、契約が流れれば、その件に関わっていない石橋も責任問題に巻き込まれ、別の支社への左遷もあり得る。そんな中、美佐子の愛人が倒れ、石橋の部屋に担ぎ込まれた……。