宇宙で成長したゴジラ細胞が大怪獣として地球に襲来。
人類は対ゴジラ用巨大ロボット・モゲラで立ち向かう。
“ゴジラ”シリーズ第21作。
ゴジラVSスペースゴジラ
1994
日本
108分
カラー
<<解説>>
『ゴジラVSメカゴジラ』の続編で、平成VSシリーズの6作目。前作でゴジラに敗れた人類の新たな戦いを描く。巨大ロボとテレパシーによる防衛計画を立て、万全の態勢を整えてリベンジに挑むんだはずが、宇宙から新たに怪獣が現れて、事態は意外な方向に。前作で初登場したベビーゴジラが少し成長し、“リトル”という名で再登場。人気キャラモスラも妖精という形で登場するなど、ファン・サービスに余念がない。
新シリーズはファンタジー化の傾向がとみであったが、ここへ来て、「宇宙からの侵略者とそれを迎え撃つ防衛組織」という、特撮ヒーロー的ものの要素が加わり、ジュニア向けの仕上がりになっている。昭和シリーズのコミック路線への回帰をはかったのか、それは、ゴジラがヒーローになることで決定的となる。ちなみに。対ゴジラ用ロボット“モゲラ”は、特撮ヒーローものの特撮映画『地球防衛軍』からの流用。
<<ストーリー>>
G対策センターはゴジラに対抗するために、二つのプロジェクトを進めていた。その一つは、ゴジラと直接対決するため、メカゴジラを超える力を持つ巨大戦闘ロボット“モゲラ”の開発で、Mプロジェクトと呼ばれていた。もう一つは、テレパシーでゴジラを操り無力化することで、Tプロジェクトと呼ばれていた。
Tプロジェクトは、ゴジラの幼獣リトルをおとりにゴジラを誘い出し、テレパシーの実験を行っていた。そんな折り、宇宙から謎の怪獣が舞い降りた。それは、宇宙に飛散したゴジラの細胞が成長した姿だった……。