モンゴメリの名作の続編。
名門校に教師として招かれたアンの奮闘を描く。
続・赤毛のアン
アン青春
ANNE OF GREEN GABLES
THE SEQUEL
1987
イギリス/カナダ/アメリカ
165分
カラー
<<解説>>
テレビ・シリーズの『赤毛のアン』の続編で、前作と同様、テレビ向けに製作されたが、日本ではダイジェスト版で劇場公開された。四時間弱のオリジナル版は、98年に『完全版』として公開。内容は、小説の続編「アンの青春」と「アンの愛情(アンの婚約)」のエピソードを基にし、明るい笑いの中に気高く自立した女性の理想像を描き出していく。主演のミーガン・フォローズ他、主要スタッフ、キャストは前作と同じ。
前作の終わりで主人公のアンが教師になったところからの続きの話。18歳になっても、おしゃべりで、何事にもオーバーな性格は変わらず。そんなアンの健在ぶりを印象付ける、冒頭の牛との追いかけっこのエピソードから愉快。だが、アンが大人になるにつれ、彼が直面する騒動も、しだいにシリアスになってくる。結果、屈託のないエピソードを並べた前作のよりも、教師としての成長やギルバートとの愛の顛末などの筋立てが明確になり、長尺だが一時も目の離せない物語に仕上がった。
<<ストーリー>>
18歳になったアンは、地元の学校で教師をしながら小説家を目指していた。ある日、アンは、かつては犬猿の仲で、今は親友となったギルバートから、愛の告白を受けた。だが、アンはそれにうまく応えることが出来なかった。
ちょうどその頃、アンには名門校から教師就任の誘いがかかっていた。迷っていたアンだったが、マリラのすすめで島を出る決心をした。
アンがやってきた町は、プリングル家の支配におかれていて、よそ者である新任教師の彼女は、生徒たちから嫌がらせを受けた。アンも負けじと対立したため、父兄からの信頼を失い、学校の寄付金が打ち切られてしまった。
そんな中、アンに唯一味方をしてくれたのが、エメラインという生徒だった。だが、学校で次々と問題が持ちあがるため、エメラインは、心配した父親モーガンによって退学させられてしまうのだった。
アンは寄付金を補うべく、学芸会を企画するが、本番直前、プリングル家の生徒がボイコットしてしまい、このままでは開催不可能となってしまった……。