出張先で恋に落ちたまま帰ってこない婚約者を連れ戻すため、
フランスにやってきた女性の姿を描くロマンティック・コメディ。
フレンチ・キス
FRENCH KISS
1995
イギリス/アメリカ
111分
カラー
<<解説>>
ラブコメの女王として全盛期のメグ・ライアンが自ら製作にかかわり、フランスでロケーション撮影した作品。パリ、カンヌの街並み、プロヴァンス地方の田園風景といった舞台や、微妙に本筋からずれながら進行していく物語などに、ヨーロッパ映画の雰囲気があり新鮮だが、結果的にはハリウッド的なラブコメの王道であるため、安心して楽しめる作品である。普通じゃないテンションのメグ・ライアンと、泥棒役として必要以上のうさんくささを見せるケヴィン・クラインの芝居はややクセがあるが、二人のいずれかファンであればそこも見どころとなるだろう。
<<ストーリー>>
婚約中のケイトは、フランスに出張中の婚約者のチャーリーから、突然別れを告げられた。フランスで恋に落ちたのだという。チャーリーを取り返すため、フランスにやってきたケイトは、飛行機の中でリュックという男と知り合った。
実はリュックは泥棒で、ケイトのバッグに盗品のダイヤを忍ばた。何食わぬ顔で税関を通った後、ケイトからダイヤを取り戻そうとするが失敗。ケイトはホテルで美女と一緒にいるところを見かけたチャーリーを追った。さらにその後をリュックが追った。
リュックはケイトに気付かれないように付きまとうつもりが、土地に不案内で失敗はばかりの彼女を見かねて、旅の手助けをすることに……。