お笑い好きが講じて芸人を目指す主婦や大学生の姿を描くドラマ。
本邦劇場未公開。
パンチライン
PUNCHLINE
1988
アメリカ
128分
カラー
日本劇場未公開
<<解説>>
『夢のチョコレート工場』や『オーメン』の脚本家で知られるデイヴィッド・セルツァーの第二回監督作品。主演は後に『フォレスト・ガンプ 一期一会』で共演することになるトム・ハンクスとサリー・フィールド。日本では劇場未公開。
題名の“パンチライン”とはコメディのオチのこと。スタンダップ・コメディアン(漫談家)を目指し奮闘する人々の姿を描く。とは言っても、お笑いスターのサクセス・ストーリーではなく、より日常的に、夢を追う普通の人々にスポットを当てている、主人公の主婦と医学生の淡い恋を交えて、少しせつない人間ドラマに仕上げている。
ステージでコメディを演じるシーンがふんだんにある。日米のお笑い文化の違いや、社会的背景が分からないために、“パンチライン”がさっぱり決まらないのが歯がゆい。しかし、コメディ出身のハンクスのパフォーマンスは堂に入っいて、クライマックスのコメディ大会が白熱している雰囲気は存分に伝わってくる。
<<ストーリー>>
スタンダップ・コメディが好きな主婦ライラは、好きが講じてコメディエンヌを目指し、日夜、コメディ・クラブのステージに立っていた。ライラが出演するクラブのナンバーワン・コメディアンは、医大生のスティーブン。彼はお笑いのために大学を辞めて、テレビのスカウトから声がかかるのを待っていた。
ある夜、クラブにテレビ局からスカウトマンがやってきた。スティーブンにとってチャンスのはずだった。だが、彼は客席に心配して観に来ていた父親の姿を見つけると、いつもの調子を崩してしまうのだった。
自分のチャンスを逃してしまったスティーブンは、芸に伸び悩んでいるライラに才能を見出し、彼女にアドバイスをするようになった。スティーブンは、ライラと一緒に芸を磨くうち、彼女に淡い恋心を抱くように抱くようになった……。