警察の特務に協力することになった詐欺師五人組が殺し屋軍団と対決。
「福星」シリーズ第3弾。

七福星

夏日福星

1985  香港

105分  カラー



<<解説>>

『五福星』、『大福星』に続くシリーズ3作目。前作の活躍で警察からお墨付きをもらった五人が、犯罪グループの内部資料の入手に協力し、証人を抹殺しようとする殺し屋と対決するまでを描く。監督は前二作と同じくサモ・ハン・キンポー。主要キャストも前作から引き継がれている。サモ・ハンの女刑事への片思いの顛末が描かれたり、アクションで目立った活躍があるなど、彼にスポットを当てたストーリーになっている。
前作の日本に続き、本作では五人がタイのパタヤへ遠征。とは言っても、パタヤでは目立った展開はなく、単にコメディ・パートのための舞台設定である。今回の五人によるコントはお色気ネタが多いので、ファミリーよりは大人向け。後半は香港に舞台を移し、ジャッキーとユン・ピョウを交えてのアクション・パート。ジャッキーが途中で敗北し、戦線から脱落するという珍しい展開となるが、サモ・ハンがテニスラケットを武器に倉田保昭と対決するクライマックスはジャッキー不在を補って余りある。



<<ストーリー>>

キッド、クレイジー、ちび、ひげ、二枚目の詐欺師五人組は、日本での活躍を見込まれて、パタヤへ特務に向かう女性刑事ウー(フラワー)に同行することになった。
キッド以外の四人は、女の子の尻を追っかけたりながらパタヤ観光を満喫。だが、キッドは一人浮かない顔。恋心を抱いていたウーから愛していないと告げられ、落ち込んでいたのだ。
ウーはいつまでもうじうじしているキッドを弱虫だと突き放し、任務への協力を頼んだ。ウーは犯罪組織の内部資料を持つ男・マーを追ってきたのだが、男は組織の殺し屋により殺されてしまった……。