インディ500に挑む男たちの戦いを描くドラマ。
レーサー
WINNING
1969
アメリカ
123分
カラー
<<解説>>
ポール・ニューマンが一流のレーサーに扮し、最大のカーレース“インディ500”でライバルたちとしのぎを削る様を描くドラマ。レース映画というと、本作以前に『グラン・プリ』という大作があったが、車・レース好きの俳優自身が入れ込み、自ら企画・製作した作品という意味では、マックィーンの『栄光のル・マン』やトム・クルーズの『デイズ・オブ・サンダー』に先駆ける作品となった。ちなみに、本作でレースに本格的にはまったニューマンは、その後、プロ・レーサーとしてデビューし、ル・マンやデイトナで活躍することになった。
レーサーたちが何を思って、レース中に挑んでいるのか。そんな素朴な興味に応えるように、レース中に回想シーンをはさんだりなどしながら、レーサーの心情を伝えるような演出がユニーク。レースー・シーンを単なるアクションの見どころとしてではなく、レース展開とレーサーたちの実生活での駆け引きを重ね合わせるような演出をすることで、レースにドラマを語らせている。レース展開がドラマティックである一方、レース中に発生する事故やトラブルがドキュメンタリタッチに撮られいるところは、車好きのニューマンの拘りが反映されているようだ。
<<ストーリー>>
レース・ドライバーのフランク・キャプアは、レースで優勝した日にナンパした子持ちのエローラと結婚した。しかし、その後のフランクは、ライバルで親友でもあるルー・アーディングにいつも差を付けられ、伸び悩み続けていた。
すべてのレーサーの目標であるインディ500の予選の直前、フランクは、エローラとルーの浮気現場を目撃してしまった。フランクは、ショックで予選で実力を出せなかった……。