チャーチル暗殺作戦を命じられた
ドイツ軍パラシュート部隊の暗躍を描く戦争ドラマ。
鷲は舞いおりた
THE EAGLE HAS LANDED
1976
イギリス
123分
カラー
<<解説>>
『OK牧場の決斗』、『大脱走』の名匠ジョン・スタージェスが贈る骨太の戦争ロマン。ヒトラーにより命じられたチャーチル暗殺作戦を決行しようとするドイツ兵の姿を描く。原作は、第二次大戦ものを得意とする作家ジャック・ヒギンズの「鷲は舞い降りた」。戦争秘話ものではなく、フィクションである。出演は、マイケル・ケイン、ロバート・デュヴァル、ドナルド・サザーランドといった渋く豪華な俳優陣。
ストーリー展開や雰囲気は、こういった“作戦もの”の先駆けとも言える『ナバロンの要塞』に似ているが、当の作品よりもスペクタクルやアクションは抑えられている。その代わり、度重なるアクシデントで状況が泥沼にはまりながらも、作戦を命をがけで完遂しようとする強い意志と信念に焦点を当てているため、決して見ごたえに欠けるわけでなない。また、フィクションとは言え、西側が大戦中のドイツ兵を人間として描いた数少ない戦争映画であるかもしかもしれない。
<<ストーリー>>
1943年。ドイツ軍パラシュート部隊のシュタイナーは、ラドル大佐より、チャーチル誘拐作戦の指揮を命ぜられた。チャーチルがアイルランドのスタドリー村に静養に来るところを狙うのである。
作戦は、シュタイナーの部下に加え、IRAのデブリンも加わることになった。デブリンはスパイと接触するため、シュタイナーたちに先駆けて、スタドリーに乗り込んだ。そこでデブリンは、村の娘モリーと出会い、互いに惹かれあうようになった。
デブリンから準備完了の報せを受けたシュタイナーは、部下たちと共にスタドリーに降立った。シュタイナーたちは村ではポーランド軍を装っていたが、部下の一人が溺れた子供を助けた際に、ドイツ軍の軍服を見られてしまった……。
<<スタッフ>>