銃士に憧れる若者ダルタニアンと三銃士の冒険を描く。
デュマの名作をディズニーが映画化。

三銃士

THE THREE MUSKETEERS

1993  アメリカ

105分  カラー



<<解説>>

映画の黎明期から幾度となく映画化されている「ダルタニャン物語」。本作はもっとも有名な第一部「三銃士」をディズニーが実写映画化。銃士に憧れるダルタニアンと三銃士の出会いから、国を乗っ取ろうとする卿の陰謀を打ち砕こうとしていく姿を描いていく。三銃士として、チャーリー・シーン、キーファー・サザーランド、オリヴァー・プラットという若手スターが揃い踏む。ダルタニアンには新鋭のクリス・オドネルが扮し、スターとして成功した三人の胸を借りる形となった。
登場人物は現代風にアレンジされ、ノリも軽妙である。等身大の現代の若者たちが、銃士のコスチュームを着て「三銃士」の物語をさわやかに演じているといったところである。ともすれば「三銃士」ごっこに見えてしまうのは否めず、中世ロマンを期待して観ると裏切られるかもしれない。監督が『クリッター』、『ビルとテッドの大冒険』、『飛べないアヒル』といったユルい作品を送ってきたスティーヴン・ヘレクということから、おしてはかるべし。ただ、肩の凝らないエンターテインメントに仕上げているところは、さすがディズニー製作であり、そう割り切って観れば、楽しめる作品である。



<<ストーリー>>

17世紀のフランス。死んだ父親が銃士だった青年ダルタニアンは、銃士になるため、暮らしていた田舎からパリに出てきた。ところが、銃士は既にシュリュー卿の命令で解散させられていた。夢破れたダルタニアンは、成り行きで三人の男たちと決闘する羽目に。
決闘の日、約束の場所に行ってみると、相手はかつての三銃士アトス、アミラス、ポルトスだった。いざ決闘という時に、卿の軍隊が乱入し、決闘は中止に。三銃士たちの手により軍隊は撃破されるが、ダルタニアンが軍隊に連れ去られてしまった。
卿の城に幽閉されたダルタニアンは、卿が若き王子ルイ13世に代わって王になろうと画策しているのを立ち聞きして知った。王子を失脚されるため、数日後には、司教のもとに密使が行くことになっていたのだったた……。





<<スタッフ>>