堅物だが生徒に愛されたチップス先生の教師人生を描くミュージカル。

チップス先生さようなら

GOODBYE, MR. CHIPS

1969  アメリカ

152分  カラー



<<解説>>

ジェームズ・ヒルトンのベストセラー小説の二度目の映画化。39年版から設定がアレンジされミュージカル仕立てにした。イギリスの田舎町を舞台に、教師チップスの半生を、戦争という時代背景をはさみながら一気に描く。主人公チップスは教育熱心な教師として登場するが、ドラマとしては主人公と生徒の関係よりも、奥さんとの愛情物語や学校とのしがらみなどが語られていく。学園物というより、教師という職業を持つ一人の人間の生き方を写した人間ドラマである。新任から80歳で退職するまでの主人公チップスをピーター・オトゥールが一人で演じきる。一目でチップスの真っ直ぐな一途な人柄が分かる芝居が印象的。



<<ストーリー>>

イングランドの片田舎。学校一の堅物として生徒に煙たがられるチップス先生ことアーサー・チッピングは、同僚に連れて行かれたミュージカルの舞台で女優のキャサリンと出会った。やがて二人は劇的に結婚した。
チップスが美人を射止めたことは、学校に驚きをもって迎えられた。だが、学校の後援者であるサタウィックは、キャサリンの浮いた噂をネタに揺さぶりをかけて、チップスの追い出しにかかった。キャサリンはチップスに迷惑をかけないよう家を出てしまった。チップスはキャサリンを追った。
キャサリンはひょんなことから市長の女性問題を助けることになった。市長の計らいにより、チップスは学校に残ることが出来た。チップスはキャサリンと再び愛を誓うが、彼女の浪費癖には頭を悩ませるのだった……。





<<スタッフ>>