冒険家“アジアの鷹”がナチスの隠した金塊を探し、
3人の美女とモロッコの砂漠で大冒険を繰り広げる。
『サンダーアーム 龍兄虎弟』の続編。

プロジェクト・イーグル

飛鷹計劃

Armour of God II
Operation Condor

1991  香港

106分  カラー



<<解説>>

ジャッキー版“インディ・ジョーンズ”『サンダーアーム 龍兄虎弟』の続編。今回の舞台はモロッコの広大な砂漠。ナイス・ドイツが秘密基地に隠した金塊をめぐり、アラブ人や謎の傭兵集団と壮絶な闘いが繰り広げられるという内容。「007」ばりのアバンタイトル、前半の華麗なカー・チェイス・スタントなど、舞台が砂漠に移る前からアクションで畳み掛けていく。アクション・パート、コメディ・パートの区別があまりなく、アクションの中に巧みにコメディが織り込まれているので、コメディ色が強いにもかかわらず、アクションが絶え間なく続く。ジャッキー映画の中でも、特にスピード感のある作品に仕上がっているようだ。また、第二次大戦をからめたスケールの大きなストーリーに加えて、日中独から個性的なヒロインが三人も加わるところは、ジャッキー映画としてはなかなか贅沢である。本作の最大の見どころは秘密基地での一連の格闘アクション・シーン。ジャッキーにかかれば、基地にある様々な設備もアスレチックと化している。風洞装置内での強風を利用した画期的なアクションは、ジャッキーがスタント・アクションにシフトした時期では屈指の名シーンと言える。現在、シリーズ3作目が計画されているとか。



<<ストーリー>>

アマゾンでの休暇中のトレジャー・ハンター“アジアの鷹”ことジャッキーのもとに次の任務の報せが入った。モロッコへ飛んだジャッキーは、街でアフリカのみやげ物を売る日本人女性の桃子と出会った。桃子に頼まれ店番をしていたジャッキーは、ブロンドの白人女性に人形を売るが、その直後、二人組みのアラブ人、タッシーとアーマンに訳もわからず襲われることに。
アラブ人を追っ払ったジャッキーは、仕事の仲介人である男爵のもとへ。男爵の国連より通じられた依頼の内容を明らかにした。それは第二次大戦のナチス・ドイツに関わることで、カタリン伯爵率いる18名の部隊が秘密基地に42トンもの金塊を隠したのだが、その後、彼らは失踪したのだという。任務は砂漠にあるという秘密基地から金塊を見つけ出すことで、その報酬は金の1パーセント。その役目に、利害関係の少ないアジア人であるジャッキーが適任に選ばれたのだった。ジャッキーの案内役として歴史家である中国人女性のエイダが同行することになった。
秘密基地への手がかりは、特殊な形をした鍵だけだったが、ジャッキーはモロッコに伯爵の子孫が残っていると確信した。子孫が住んでいると考えられる家は売り家になっていたが、ジャッキーが忍び込んで調べていると、浴室から女性の悲鳴が聴こえてきた。浴室から飛び出してきたのは、昼間の白人女性で、それを追っている男は昼間のタッシーたちだった。ジャッキーはアラブ人たちの目的が秘密基地の手がかりであることを知った。白人女性は伯爵の孫娘エルサだったのだ。
翌日、砂漠へ向かうジャッキーとエイダのもとへエルサが駆けつけ、同行することを申し出た。金塊を盗んだと言われている祖父の疑いを晴らすためだった。その夜、三人は砂漠の入り口にあるホテルに泊まったが、昨日のアラブ人とは別の傭兵たちに襲われることに。彼らの狙いも鍵だった。ジャッキーたちは力を合わせて傭兵に立ち向かい鍵を守り抜いた。翌朝、ジャッキーたちがホテルを発ったあと、傭兵たちをやとったボスがホテルを訪ねてきた。
基地を探して砂漠を旅していたジャッキーたちは、砂漠の真中で偶然にも桃子と再会。ジャッキーたちは、砂漠に詳しい桃子に案内を頼むことにした。その夜、テントで寝ていたジャッキーたちを盗賊が遅い、エイダとエルサが連れ去られてしまった……。





<<スタッフ>>