湾岸戦争の捕虜を救う元海軍エースが中東に乗り込む。
「ランボー」シリーズを中心としたパロディ大会。
ホット・ショット2
HOT SHOTS! PART DEUX
1993
アメリカ
86分
カラー
<<解説>>
コメディ・チーム“ZAZ”のメンバーであるジム・エイブラハムズが単独で撮ったナンセンス・コメディの続編。ノリは『フライング・ハイ』や『トップ・シークレット』と同じで、ヒット映画のパロディの連発である。前作は『トップ・ガン』を中心としたネタだったが、今回は「ランボー」シリーズがメイン。ストーリーは『ランボー3 怒りのアフガン』の設定を湾岸戦争に置き換えたもの。なんと、本家でランボーの上官を演じていたR・クレンナがセルフパロディをやってくれる。「ランボー」シリーズ以外にも、『氷の微笑』、『ターミネーター2』などのパロディも飛び出し、さらに、劇中の死亡者数で新記録を打ちたてようとしてみたり、『地獄の黙示録』の一場面を使ってシーンを親子と共演させたりと、おふざけがパワー・アップ。ストーリーと無関係な楽屋オチ、内輪ネタ、時事ネタ(米大統領が日本食を見てもどしてしまうギャグの元ネタなんて、もう誰も覚えてないだろうなあ)も満載。まるで沈黙を恐れるかのように、スクリーンと台詞の隅々が泥臭いナンセンス・ギャグで埋め尽くされているが、それに反して、目の前で何が起ころうが、キートン並みに真顔のチャーリー・シーンが笑いを誘う。映画のトリを飾るのは、あのローワン・アトキンソン。ミスター・ビーンがこんなところでZAZと関わっていたのだ。同じく“ZAZ”の手がけた「裸の銃を持つ男」シリーズと合わせて観ると、くだらなさ倍増。
<<ストーリー>>
“砂漠の嵐”作戦の裏で、湾岸戦争の捕虜の奪還と独裁者サダム・フセイン襲撃作戦が幾度も行なわれていた。だが、用意周到な作戦はなぜかことこどく失敗に終り、囚われとなる捕虜は増える一方。選挙を間近に控えたタッグ・ベンソン大統領も、対立候補のグレイ・エドワーズ上院議員に押され気味になっていた。
デントン・ウォルターズ大佐とCAIのミシェル・ハドレストンは、大統領の名誉回復のため、かつて、フセインをやっつけたことのある海軍のエース、トッパー・ハーレーを呼ぶことに。ウォルターズとミシェルは、タイで拳闘の試合をしているトッパーを発見。彼は、最愛の女性ラマダと別れた後、戦いから離れ、寺院で手伝いをしながら生活していた。トッパーは、ウォルターズの説得に応じず、作戦への協力する気もなかった。
だが、二週間後、ウォルターズが作戦に失敗して捕虜に取られたというニュースを見て、考えが変わった。トッパーは大統領が出席する晩餐会へ向かい、彼に作戦に加えてもらえるよう直談判を試みた。晩餐会にはミシェルも同席していて、トッパーを誘惑。トッパーはラマダへの想いを紛らわすように、ミシェルと熱い夜を送った。
翌日、トッパーとミシェルはペルシャ湾へ向かい、ハービンジャー中佐率いる捕虜奪還作戦の実行部隊に参加。トッパーは、合流地点で待機するミシェルを残し、ハービンジャーら四人の隊員とヘリで出発することに。出発の直前、ミシェルは自分のホクロをとり、トッパーに預けた。
パラシュートでジャングルに降り立った一行は、ミシェルからの指示通り、“ホット・チョット”という暗号名の工作員と接触に成功。なんと、工作員の正体はラマダだった……。
<<スタッフ>>