互いに婚約者のいる男女が豪華客船の中で出会い恋に落ちる。
二人は半年後にエンパイアステートビルでの再会を約束するが…。
39年の『邂逅』をリメイクしたラブ・ストーリー。
めぐり逢い
AN AFFAIR TO REMEMBER
1957
アメリカ
115分
カラー
<<解説>>
39年の『邂逅(めぐりあい)』を監督のレオ・マッケリーがセルフリメイク。豪華客船とニューヨークという夢の舞台で、美男美女が繰り広げる目くるめく大人の不倫の恋。そこに加えて、不幸な事故と、もどかしいすれ違い。メロドラマの必須要素が揃った、涙なくしては観られない傑作である。メロドラマの筆頭に挙げられる本作だが、演出にヤボったらしさはかけらもない。むしろ、ハリウッド映画には珍しく奥ゆかしいところが、本作が男女ともに愛される所以なのだろう。物語の重要なキーとなる絵画やキスシーンをあえて隠してしまい、観客の想像力に委ねるという演出が光っている。本作は、93年のトム・ハンクスとメグ・ライアン主演の『めぐり逢えたら』のネタにされた他、94年には、ウォーレン・ベイティとアネット・ベニングの夫婦の主演により、『めぐり逢い』として、再リメイクされた。
<<ストーリー>>
プレイボーイのニッキー・フェランテは、ある大富豪の娘と結婚するため、ヨーロッパからアメリカへ帰ることになった。ニューヨークへ向かう豪華客船に乗ったニッキーは、船の中で、元歌手の女性テリー・マッケイと出会った。
ニッキーとテリーは親しくなったものの、噂がたつのを嫌って、なるべく会うのを控えることにした。だが、気の合う二人は、いつも同じ行動ばかりとってしまい、互いを避けようもなかった。結局、恋に落ちた二人は、半年後にエンパイアステートビルで再会することを約束し、ニューヨークの港で別れたのだった。
それから、ニッキーは婚約者との結婚を延期し、夢だった画家を目指した。一方、テリーは、歌手の仕事を再開していた。
半年後の七月一日。ニッキーは約束どおり、エンパイアステートビルの最上階で待っていた。だが、夜遅くまで待っても、テリーは現われなかった……。
<<キャスト>>
[ニッキー・フェランテ]
ケイリー・グラント
[テリー・マッケイ]
デボラ・カー
[ケネス]
リチャード・デニング
[ロイス]
ネヴァ・パターソン
[ジャヌ]
キャスリーン・ネスビット
[アナウンサー]
ロバート・Q・ルイス
[ハサウェイ]
チャールズ・ワッツ
[コーベット]
フォーチュニオ・ボナノヴァ
<<スタッフ>>
[監督]
レオ・マッケリー
[製作]
ジェリー・ウォルド
[原案]
レオ・マッケリー
ミルドレッド・クラム
[脚本]
レオ・マッケリー
デルマー・デイヴィス
[撮影]
ミルトン・クラスナー
[音楽作曲]
ヒューゴ・フリードホーファー
[音楽指揮]
ライオネル・ニューマン
[装飾]
ジャック・マーティン・スミス
ライル・R・ウェーラー
[装置]
ウォルター・M・スコット
ポール・S・フォックス
[編集]
ジェイムズ・B・クラーク
[特殊撮影効果]
L・B・アボット