香港国際警察の刑事が世界を舞台に核弾頭密輸組織と対決。
「ポリス・ストーリー」シリーズ第4弾。
ファイナル・プロジェクト
警察故事4之簡單任務
FIRST STRIKE
1996
香港/アメリカ
107分
カラー
<<解説>>
“プロジェクト”と題名に入っているが、同じジャッキーの「プロジェクトA」シリーズや『プロジェクト・イーグル』とは関係なく、「ポリス・ストーリー」シリーズの4作目となる(『ポリス・ストーリー3』のミシェール・キングのスピンオフ『プロジェクトS』を含めれば、5作目)。一作目から、命をかけたスタント・アクションを前面に押し出し、毎回、度肝を抜くシーンを見せてきた「ポリス・ストーリー」シリーズ。今回は、スノーボード・スタントや水中カンフーなど、新機軸のアクションにジャッキー自ら挑戦したシーンが見どころだ。
話の発端は、ジャッキー扮する香港国際警察の刑事が、ロシアで女性の尾行という“簡単な任務”についたことがこと。ところが、いつのまにか核弾頭密輸という大事件に巻き込まれてしまい、舞台はオーストラリアへ。核という世界共通の危機、事件に絡んでくるCIAやFSB、さらに、世界を股にかけたグローバルな展開は、さながらジャッキー版「007」といった赴きだ。この前年にジャッキーは『レッド・ブロンクス』(監督は『ポリス・ストーリー3』や本作と同じスタンリー・トン)で、アメリカ進出の手ごたえを掴んだばかり。そのことを踏まえれば、本作はより世界を意識した作品と言えるかもしれない。ただ、世界を意識したとは言っても阿ねているのではなく、ジャッキー流のユーモアを忘れていないのは嬉しい。
<<ストーリー>>
香港国際警察の隊員ジャッキーは、CIAの職員マークからの依頼で、紛失したウラン235の行方の手がかりを握るナターシャという女を追跡することになった。ナターシャを追ってウクライナへやってきたジャッキーは、マークに任務を引き渡して休暇に入った。だが、ナターシャの属する密輸組織のボス、ツイを発見し、彼を雪山まで追っていった。だが、ツイとその取り引き相手にに見つかり、戦闘に巻き込まれたジャッキーは逃げ出す破目に。
ツイの取引相手に追われるうちに、凍てつく湖に転落したジャッキーだったが、FSBに助けられ一命をとりとめた。ジャッキーは、FSBのイゴーロフ大佐から、組織が核弾頭の密売をしようとしていることを知らされた。イゴーロフに協力することにしたジャッキーは、ツイの家族に会うため、ロシアの潜水艦でオーストラリアへ密入国した。
ジャッキーは、オーストラリアの水族館で働くツイの妹アニーと会うが、警察であることが知られ、ツイのことについては話してもらえなかった。だが、諦めずにアニーを尾行していたジャッキーに、ツイの方から接触してきた。その時、ジャッキーは、体に盗聴器が仕掛けられていることをツイから知らされるとともに、イゴーロフに利用されているだけだと忠告された。イゴーロフに不信を抱くようになったジャッキーは、ホテルに戻った瞬間、何者かの襲撃を受けた……。
<<キャスト>>
[チェン(ジャッキー)]
ジャッキー・チェン
[ジャクソン・ツイ]
ジャクソン・ルー
[アニー]
アニー・ウー
[ビル署長]
ビル・トン
(トン・ピョウ)
[イゴーロフ大佐]
ユーリ・ペトロフ
[ナターシャ]
グリシャエヴァ・ノンナ
[マーク]
ジョン・イーヴス
[香港警察警官]
ロー・ホイカン
(ケン・ロウ)
<<スタッフ>>
[監督]
スタンリー・トン
[製作]
バービー・タン
[製作総指揮]
レナード・ホウ
[脚本]
スタンリー・トン
ニック・トラモンテイン
グレッグ・メロット
エリオット・トン
[撮影]
ジングル・マ
[音楽]
ネイサン・ウォン
[編集]
ピーター・チャン