<<ストーリー>>
イギリスの原潜レンジャー号が消息を絶った。オーストリアのベルンガルテンで休暇をとっていたイギリスのスパイ“007”ことジェームズ・ボンド中佐は、上司Mからの命令を受け、本国に帰還することに。その時、ボンドはしつこく追跡してきたKGBのスパイを止むを得ず殺害した。同じ頃、ソ連の原潜ポチョムキン号も行方不明になっていて、KGBの女スパイ“トリプルX“ことアーニャ・アマソワ少佐がモスクワの上司ゴゴール将軍に呼び出された。その時、アーニャは、最愛の恋人であった情報員S・ボルゾフがオーストリアで殺されたことを知った。
ボンドはイギリスの空母に降り立ち、ファーサイス大佐、グレイ国防大臣、ハーグリーブス司令官らと会見。事件の概要の説明を受けると共に、レンジャー号に潜水艦追跡装置が仕掛けられていたことを知った。ボンドは、潜水艦追跡装置の設計図を収めたマイクロフィルムを手に入れるため、エジプトに飛んだ。一方、その頃、コルシカ沖に浮かぶ海洋研究所では、大富豪カール・ストロムバーグが計画の第一段階に達してことを宣言。だが、裏切り者によりマイクロフィルムが流出していた。ストロムバーグは、腹心のサンドアとジョーズにマイクロフィルムの奪還を命令した。
エジプト。ボンドは現地の事情に詳しい旧友を訪ね、マックス・カルバという人物がマイクロフィルムを持っていることを知らされた。まず、ボンドはカルバを良く知るフェケッシュを訪ねることに。だが、フェケッシュは自宅におらず、ボンドは待ち伏せていたサンドアの襲撃を受けることに。サンドアを倒したボンドは、最期に彼の口からフェケッシュがケオプス王のピラミッドにいることを聞き出した。
その夜、ボンドはケオプス王のピラミッドでフェケッシュを発見した。だが、突然、逃げ出したフェケッシュは、ボンドの目の前で鋼鉄の歯を持つ殺し屋ジョースに殺されてしまった。ボンドはフェケッシュの死体の側に落ちいてた手帳をめくり、彼がカルバと“マジャバ・クラブ”で待ち合わせていることを知った。その時、ボンドは、彼と同じくフェケッシュを追っていたアマソワと出会うことに。
ボンドとアマソワで“マジャバ・クラブ”で再会した。予定通り来店していたカルバと会った二人は、どちらがマイクロフィルムを買うかで張り合った。その時、カルバに電話がかかってきて、彼は席を外した。ボンドは、戻る気配のないカルバの様子を見に行くが、既にジョーズに殺され、マイクロフィルムも奪われた後だった。ボンドは逃げていくジョーズを見つけると、彼の乗ったトラックの荷台に飛び乗り、アマソワもそれに続いた。
翌朝、ジョーズの運転するトラックは遺跡に到着した。ボンドとアマソワは互いに相手を出し抜きながらも、ジョーズの隙をついて彼からマイクロフィルムを奪った。そして、追いすがるジョーズを振り切り、二人一緒にトラックで逃走した。だが、トラックは砂漠の真ん中でエンコしてしまい、ボンドとアマソワは船でカイロを目指すことに。ボンドはアマソワに心を許し始めていたが、一瞬、油断した瞬間に眠り薬を浴びせられ、昏睡した。気がついた時には、マイクロフィルムを奪われていたが、ボンドはフィルムの中身を確認した際に、それが役に立たないものであることを知っていた。
カイロの支部にやってきたボンドは、Mから意外な人物を紹介されることに、KGBのゴゴール将軍と、さっきまで一緒だったアマソワ少佐だった。ゴゴールは、彼らの持つマイクロフィルムと、イギリスの持つ原潜の情報を交換することを提案してきた。ボンドはマイクロフィルムが敵のエサであることを説明した上で、KGBと一緒にフィルムを解析することにした。その結果、フィルムの端についていた刻印が、大富豪ストロムバーグのものであることが判明。ボンドとアーニャは協力して、ストロムバーグの建設した海洋研究所を調べることになった……。
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