KGBの将軍を亡命させたジェームズ・ボンド。
だが、亡命の裏には武器商人の恐るべき陰謀があった。
シリーズ第15作。

007/リビング・デイライツ

THE LIVING DAYLIGHTS

1987  イギリス/アメリカ

130分  カラー



<<解説>>

長らくジェームズ・ボンドを演じたロジャー・ムーアの後を継ぎ、ティモシー・ダルトンが4代目として初登場した15作目。野性的なコネリー、飄々としたムーアと違い、ダルトンは若々しくクールなボンドを熱演。ボンドのキャラクターの刷新に伴ない、ムーア版ボンドのコミック・タッチから、シリアスなタッチへの路線変更が行なわれている。また、東西冷戦時代最後の作品でもあり、時代背景や世界情勢に則したグローバル展開も見どころとなっている。アクションに関しては、ボンド・カーの登場は見せ場としてあるものの、それ以外は通常の道具を兵器や駆使したリアリティものが中心。クライマックスの飛行機の上での戦いなども上々で、ボンドの生身の活躍が楽しめる正統派スパイ・アクションの快作となった。



<<ストーリー>>

ジェームズ・ボンドは、KGBのコスコフ将軍の亡命の手助けの指令を受けた。チェコに向かったボンドは、謎の美人チェロ奏者からの狙撃をかわしながら、無事にコスコフをオーストリアへ届けた。コスコフは西側のスパイを皆殺しにする計画の存在をMに知らせるが、その直後、KGBによってソ連に連れ戻されてしまった。
ボンドはあの時、自分を襲撃したチェロ奏者のカーラと接触した。コスコフの友人であったカーラの口から、亡命が狂言であったことを知らされた。ボンドはコスコフ誘き出すため、カーラと行動を共にすることになった。
ボンドとカーラは、皆殺し計画の指揮者と目されるKGB長官プーシキンと会った。だが、彼には計画に心当たりがないという。実は、コスコフは武器商人ウィタカーと通じていて、プーシキンによって取り引きを破棄されたた復讐野のため、彼をボンドに殺させようとしたのだ……。



<<キャスト>>

[ジェームズ・ボンド]
ティモシー・ダルトン

[カーラ・ミロヴィ]
マリアム・ダボ

[ゲオルギ・コスコフ将軍]
ジェローン・クラッベ

[ブラッド・ウィタカー]
ジョー・ドン・ベイカー

[レオニード・プーシキン長官]
ジョン・リス=デイヴィス

[カムラム・シャー]
アート・マリック

[ネクロス]
アンドレアス・ウィズニュースキー

[サウンダーズ]
トーマス・ウィートリー

[Q]
デスモンド・リュウェリン

[M]
ロバート・ブラウン

[フレデリック・グレイ]
ジェフリー・キーン

[アナトール・ゴゴル将軍]
ウォルター・ゴテル

[ミス・マネーペニー]
キャロライン・ブリス

[フェリックス・ライター]
ジョン・テリー

[ルバヴィッチ]
ヴァージニア・ヘイ



<<スタッフ>>

[監督]
ジョン・グレン

[製作]
アルバート・R・ブロッコリ
マイケル・G・ウィルソン

[製作補]
バーバラ・ブロッコリ
トム・ペヴスナー

[原作]
イアン・フレミング

[脚本]
リチャード・メイボーム
マイケル・G・ウィルソン

[撮影]
アレック・ミルズ

[音楽]
ジョン・バリー

[主題歌]
a−ha

[美術]
ピーター・ラモント

[編集]
ジョン・グローヴァー
ピーター・デイヴィス

[特殊視覚効果]
ジョン・リチャードソン

[特殊効果]
クリス・コーボールド

[衣装デザイン]
エマ・ポーテウス

[キャスティング]
デビー・マクウィリアムズ