<<ストーリー>>

ナカトミビル占拠事件での活躍で時の人となったジョン・マクレーン警部補は、引越しに伴いニューヨーク市警からロス市警に転属。クリスマスのその日は、飛行機で帰ってくる妻のホリーを迎えるため、ワシントンDCのダレス空港に急いでいたが、運悪く、駐車違反で捕まってしまった。自分が警官だと主張しても許してもしてもらえなかった。また、同日、空港には、中米の小国バルベルベ共和国から麻薬王のエスペランザ将軍が軍用機で護送されてくる予定だった。ようやく、空港に着いたマクレーンは、構内の雑踏の中で顔に見覚えのある男とぶつかるが、その時は相手が誰か分からなかった。
吹雪のため、ホリーの乗った飛行機の到着が30分遅れることになり、マクレーンはロビーで時間をつぶしていた。その時、近くのテーブルで何か秘密めいたやり取りをする二人組の男に気づいたクレーンは、刑事の勘から彼らの後をつけて、手荷物センターへ。センター内で配線に細工をしていた男たちは、マクレーンに誰何されると、いきなり発砲した。マクレーンは銃撃戦の末に男の一人を倒すが、もう一人は取り逃がしてしまった。その頃、空港の上空では、ホリーがノースウエストの機内で、彼女を傷害で訴えたテレビレポータのソーンバーグと出くわして、気まずい状況に。
マクレーンはさらに大きな事件が起こることを心配していたが、空港警察のロレンゾ署長は自分の管轄内で勝手なことをされたことに怒りをあらわにした。マクレーンの警告に耳を貸さない署長は、犯罪現場の保存もせずに、エスペランザの取材に押しかけてきたマスコミを空港内に入れてしまった。このままでは重要な証拠が失われてしまうため、マクレーンは、死んだ不審者の指紋を採取すると、それをナカトミビル占拠事件で世話になったアル・パウエル巡査部長へファックスで送信した。そして、身元を照合した結果、意外な事実が明らかになった。さっき死んだばかりの男オズワルド・コクランは、軍の秘密作戦中に死亡していたことになっていたのだ。
ダレス空港の管制長トルドーは、更なる天候の悪化を見て、空港に向かっているすべて飛行の機の到着を遅らせるよう、部下の管制官バーンズに命じた。マクレーンは、管制室に急ぎ、不審者が訓練されたプロだったことをトルドーたちに伝えた。だか、その時既に犯人たちは計画の準備を完了させていた。滑走路の誘導灯が次々と消え、管制システムが停止した。犯人グループが空港への送電ケーブルを切断したのだ。空港の全システムが何者かに乗っ取られるという前代未聞の大事件にトルドーは呆然とした。だが、マクレーンは、これはまだ事件の始まりに過ぎないことを確信していた。管制室が混乱に陥った時、空港内の通信回線を使って犯人から連絡が入ってきた。
犯人グループのリーダーは陸軍の特殊部隊に属していた反共主義のスチュアート大佐だった。マクレーンは先ほどすれ違った男が大佐であったことにようやく気づいた。スチュアートは、58分後に空港にやってくる軍用機に誰も近づけないことと、逃走用の貨物専用機ボーイング747を用意することをトルドーに要求。大佐たちの狙いは、彼らの心酔するエスペランザの奪還だった。さらに、スチュアートは、トルドーたちが官製システムの回復を図るようなことをすれば重い罰を与えると宣言。その時、スクープのにおいをかぎつけて、テレビレポータのサマンサが管制室に押しかけてきた。だが、この場に及んでも、トルドーはロレンゾの言うこと聞き、サマンサ共々マクレーンを部外者として管制室から追い出してしまった。
トルドーは、まだかろうじて生きていた無線を使い、全機に近くの空港に向かうか、着陸許可まで旋回するよう指示。だが、上空で待機している飛行機の燃料の残りはわずかななため、やがてすべて墜落してしまうことは分かっていた。残された時間はあまりなかった。一方、マクレーンは、このまま発着ロビーに行けば、警備員に空港からつまみ出されることを予測し、エレベータの天井からさっさと脱出。空港の地下にやってきたマクレーンは、そこにいた管理人のマービンに協力を求めた。マービンから空港内の地図を見せてもらったマクレーンは、通信設備がある新ターミナルへの連絡通路を確認。結局、マクレーンは、妻や乗客たちを救うためとはいえ、去年のクリスマスと同じように配管内を這い回るはめに。
建設中の新ターミナルには、ロレンゾの部下を護衛につけたバーンも向かっていた。バーンズは、通信設備の前で工事をしていた作業員にそこを明け渡すよう言うが、彼らはスチュアートの手下だった。スチュアートの手下たちに襲撃され、ロレンゾの部下たちが次々と射殺されていった。配管の中で銃声を聞きつけたマクレーンは、連絡通路に下りて、スチュアートの手下たちと対決。手下たちは倒され、バーンズも無事だったが、いざ、通信設備に向かおうとしたその時、アンテナが爆発。バーンズの行動はスチュアートに読まれていたのだ。一方、その頃、ノースウエストの機内では、他の飛行機が近くにより過ぎているのを窓から見たソーンバーグが、空港で何かが起きていることに気づきはじめていた。
バーンズが約束をやぶって通信を回復させようとしたことを知ったスチュアートは、先ほどの予告通り、罰を与えると宣言した。スチュアートは、上空にいたウインザー航空の飛行機に、地平線を200フィートも低くした偽の情報を与え、着陸態勢に入ることを指示した。ウィンザー機を滑走路に墜落させるつもりだ。トランシーバでそれを知ったマクレーンは、滑走路に飛び出し、ウィンザー機に向かって、松明を必死に振った……。



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