初心を忘れたインディアンズは再び落ちこぼれチームに。
主砲の移籍、監督の入院という逆境の中、チームに二度目の奇跡は訪れるのか?

メジャーリーグ2

MAJOR LEAGUE II

1994  アメリカ

105分  カラー



<<解説>>

大ヒットしたスポーツ・コメディの続編。監督は前作のデイヴィッド・ウォードで、トム・ベレンジャー、チャーリー・シーンら主要なキャストも引き続き出演(ウィリー役はウェズリー・スナイプスからオマー・エプスに交代になったが)している。前作から5年ぶりの続編となるが、物語の舞台は前作の翌シーズンとなっている。前作の主人公はベテランのテイラー(ベレンジャー)だったが、本作の主人公は前作でのルーキー、リック(シーン)。“2年目のジンクス”をテーマとし、リックがプレッシャーと戦う姿や、彼のロマンスが中心に描かれていく。話の展開は前作の繰り返しになってしまうが、主人公を新旧交代させたことにより、まったく別の意味をもたせているところが面白い。また、ムードメーカーとなる新人(エリック・ブラスコッター)や分かりやすい悪役(デイヴィッド・キース)が登場させたりと、演出にもメリハリを効かせる工夫が凝らされ、本作のテーマと同様“続編のジンクス”に挑んでいる。リックが主役なのに、彼を試合シーンに出し惜しみし過ぎているように思えるが、試合展開やその他の主要選手の活躍の楽しさで十分間が持っている。話題となったとんねるずの石橋貴明が出演も、大方の予想を越える出番の多さで、強烈な印象を残している。そして、やっぱり、クライマックスは“ワイルド・シング”の大合唱。主役の登場を焦らされた甲斐があるほどの大盛り上がりを見せる。



<<ストーリー>>

昨シーズンは優勝を果たし、万年最下位から脱したかに見えたインディアンズ。ところが、優勝をきっかけに選手の生活に変化が現われ、彼らは初心を失っていた。リック・ボーンはプレッシャーから神経衰弱になってセラピー通い。オフの間にアクション映画に出演して、気をよくしたウィリー・ヘイズは試合に手を抜く。ドーンに至っては、前オーナーのレイチェルからチームを買取り、新しいオーナに収まっていた。結果、士気のさがったチームは、再び落ちこぼれに戻ってしまったのだった。
そんなインディアンズも新しい選手を迎えていた。純朴な新人キャッチャーのベイカーは、ルールが理解出来ないという問題を抱えていたが、新たに獲得したスター選手のパークマンは主砲として活躍。ところが、パークマンはじめからインディアンズを馬鹿にしていて、そのうちに勝手にホワイトソックスに移籍してしまった。パークマンの代わりに、東京のジャイアンツから引き抜かれた助っ人外野手タナカが加入。サムライも自称する彼は、ロッカールームで仏像を拝むセラノに負けない変わり者だった。
チームが負け続きなのに目をつけたレイチェルは、ドーンからチームを安く買い戻し、惨めに最下位に転落する様を見るのを楽しみにしていた。だが、レイチェルの企みを知りながらも、相変わらずチームは奮わなかった。気に病んだルー・ブラウンは、選手を説教中に持病の心臓病を悪化させ、倒れてしまった。入院したブラウンに代わり、捕手をベイカーに譲ってコーチに専念ししていたジェイク・テイラーが監督を努めることに。ところが、ブラウンの不在でチームワークを崩れ、選手の間の不和が生まれてしまった。ついには、試合中にベンチで乱闘をして、チームごと退場処分を受けるという大失態にさらに、そんな中、リックは、恋人ニッキとの仲がうまくいかなくなっていた……。



<<キャスト>>

[リック・ボーン]
チャーリー・シーン

[ジェイク・テイラー]
トム・ベレンジャー

[ロジャー・ドーン]
コービン・バーンセン

[ペドロ・セラノ]
デニス・ヘイスバート

[ルー・ブラウン]
ジェイムズ・ギャモン

[ウィリー・メイズ・ヘイズ]
オマー・エプス

[ルーブ・ベイカー]
エリック・ブラスコッター

[タナカ]
石橋貴明

[レベッカ・フラネリー]
アリソン・ドゥーディ

[ニッキ・リース]
ミシェル・バーク

[ジャック・パークマン]
デイヴィッド・キース

[レイチェル・フェルプス]
マーガレット・ホイットン

[ハリー・ドイル]
ボブ・ウェッカー



<<スタッフ>>

[監督]
デイヴィッド・S・ウォード

[製作]
ジェイムズ・G・ロビンソン
デイヴィッド・S・ウォード

[製作総指揮]
ゲイリー・バーバー

[キャラクター創造]
デイヴィッド・S・ウォード

[原案]
R・J・スチュアート
トム・S・パーカー
ジム・ジェニウェイン

[脚本]
R・J・スチュアート

[撮影]
ヴィクター・ハマー

[音楽]
ミシェル・コロンビエ

[美術]
スティーヴン・ヘンドリクソン

[編集]
ポール・セイダー
ドン・キャンバーン
キンバリー・レイ
フレデリック・ワーデル

[衣装デザイン]
ボビー・リード