ソ連の新型戦闘機“ファイヤーフォックス”を強奪せよ!
クリント・イーストウッド監督・主演のスパイ・アクション。
ファイヤーフォックス
FIREFOX
1982
アメリカ
136分
カラー
<<解説>>
イーストウッドの監督作としては、長編9本目となる作品。西部劇、戦争映画、サスペンス、アクション、ロマンスなど、あらゆるジャンルをものにしているイーストウッドだが、今回は「007」ばりのスパイものに挑戦。ところが、ただのスパイ映画ではないところがなんとも人を食った作品である。というのも、ポスト・ベトナム戦争もののような出だしから中盤まので哀愁はいつものイーストウッドだが、後半から雰囲気が一変し、SFものに。終いには、『スター・ウォーズ』のジョン・ダイクストラによるSFXを大胆に取り入れ、あの映画のクライマックスそのまんまのドッグ・ファイトまで飛び出す節操なさには、唖然。観客を何処へ連れて行きたいのか、何を伝えたいのか、さっぱり分からないが、前半の暗さを吹っ飛ばすような意表をつく展開には、他のイーストウッド作品にはない爽快感がある。「ロシア語で考えるんだ!」という迷台詞も語り草に。
<<ストーリー>>
ソ連が“ファイヤーフォックス”のコードネームで呼ばれる新型戦闘機を完成。その機は人間の思考により操ることができるのだという。西側にとって脅威となる機を盗み出すため、ベトナム戦争で心に深い傷を負った米軍少佐ガントが実業家としてソ連に向かった。
ガントはパイロットに化けて、ソ連空軍の基地への侵入に成功した。だが、その途中でKGBの局員を止むを得ずに殺したために、身元が発覚してしまった……。
<<キャスト>>
[ミッチェル・ガント]
クリント・イーストウッド
[ケネス・オーブリー]
フレディ・ジョーンズ
[バックホルツ]
デイヴィッド・ハフマン
[パヴェル・ウペンスコイ]
ウォーレン・クラーク
[セメロフスキー]
ロナルド・レイシー
[コンタルスキー大佐]
ケネス・コリー
[ウラディミロフ将軍]
クラウス・ローヴィッシュ
[ピョートル・バラノヴィッチ]
ナイジェル・ホーソーン
[一等書記官]
ステファン・シュナベル
[ブラウン将軍]
トーマス・ヒル
[ラニエフ少佐]
クライヴ・メリソン
[ウォスコフ中佐]
カイ・ウルフ
[ナタリア]
ディミトラ・アーリス
[ウォルターズ]
オースティン・ウィリス
[シーアバッカー大尉]
マイケル・カリー
[クツゾフ空軍元帥]
アラン・ティルヴァーン
[KGB局員]
デイヴィッド・ガント
<<スタッフ>>
[監督/製作]
クリント・イーストウッド
[製作総指揮]
フリッツ・メインズ
[製作補]
ポール・ヒットコック
[原作小説]
クレイグ・トーマス
「ファイアフォックス ミグ−31強奪作戦」
[脚本]
アレックス・ラスカー
ウェンデル・ウェルマン
[撮影]
ブルース・サーティース
[音楽]
モーリス・ジャール
[装飾]
ジョン・グレイスマーク
エレイン・シダー
[編集]
フェリス・ウェブスター
ロン・スパング
[衣装デザイン]
グレン・ライト
[特殊視覚効果製作]
ジョン・ダイクストラ
[特殊効果]
アポジー・プロダクションズ