一匹狼の麻薬捜査官が選んだ相棒は警察犬。
麻薬王を追い詰める一人と一匹の姿を描くポリス・アクション・コメディ。
K−9
友情に輝く星
K-9
1988
カラー
101分
カラー
<<解説>>
麻薬捜査官と警察犬のコンビを活躍を描いた犬大国アメリカならではの発想のバディ・ムービー。監督は、後に『ベートーベン』の続編を撮ったり、劇場デビューが狼男物の『ティーン・ウルフ』だったりと、犬とゆかりの深いロッド・ダニエル。犬好きによる、犬好きのための映画なのである。主演は、ジョン・ベルーシの弟で兄と同じくコメディアンのジェイムズ・ベルーシ。製作は、『48時間』、『ダイ・ハード』のローレンス・ゴードンだが、彼の代表作と比べれば、ちょっと肩の力を抜いたような感じの作品である。
ハードボイルドな刑事物の雰囲気を匂わせているが、アクションやサスペンスを期待してはいけない。犬と人のユーモラスな掛け合いの面白さに的をしぼった演出で見せていくのである。名犬ラッシーやリン・チン・チン、そして、ディズニーを筆頭としたアニメで培われた、犬の擬人化を当たり前に見せてしまうハリウッドの伝統技術はたいしたもの。もう一匹の主役ジェリー・リーを演じたシェパード犬の演技も達者で、人間様であるベルーシと対等に渡り合うほどの演技合戦が見ものだ。
ビデオリリースのみだが、続編が二本作られている。また、同趣向の作品として、トム・ハンクスが主演した『ターナー&フーチ すてきな相棒』がある。
<<ストーリー>>
一匹狼の麻薬取締官のドゥーリーは、麻薬王のライマンの逮捕に燃えていた。ある日、ライマンの部下から港で大規模な取り引きがあることを知ったドゥーリーは、麻薬犬訓練所“K−9”から麻薬犬を借りることにした。だが、パートナーとなったシェパードのジェリー・リーとは、ドゥリーはどうもそりが合わないのだった。
ドゥリーとジェリーは喧嘩をしながらも、捜査を開始。売人にジェリーをけしかけるという手段で、取り引きに関する情報を得た。そして、その夜は、ジェリーを恋人のトレーシーのもとへ連れて帰った。翌日、ドゥーリーとジェリーは、売人から得た情報に基き、ライマンの仲間の仲間のギリアムを追った。だが、ギリアムは追跡中に死んでしまった……。
<<キャスト>>
[マイク・ドゥーリー刑事]
ジェイムズ・ベルーシ
[トレーシー]
メル・ハリス
[ライマン]
ケヴィン・タイ
[バイヤーズ]
ジェイムズ・ハンディ
[ブラニガン]
エド・オニール
[ホルステッド]
ダニエル・デイヴィス
[ギリアム]
コッター・スミス
[ベニー]
プルイット・テイラー・ヴィンス
[ディロン]
シャーマン・ハワード
[セールスマン]
ビル・サドラー
[アーニー]
ジェリー・レヴィン
[メイトルディー]
ダン・カステラネタ
[ポン引き]
J・W・スミス
<<スタッフ>>
[監督]
ロッド・ダニエル
[製作]
ローレンス・ゴードン
チャールズ・ゴードン
[製作総指揮]
ドナ・スミス
[共同製作]
スティーヴン・シーゲル
[製作補]
ロイド・レヴィン
[脚本]
スティーヴン・シーゲル
スコット・マイヤーズ
[撮影]
ディーン・セムラー
[音楽]
マイルズ・グッドマン
[編集]
ロイス・フリーマン=フォックス