タカとユージが爆弾で銀行を脅迫するカルト組織と対決。
劇場版第4作。
あぶない刑事
リターンズ
1996
日本
108分
カラー
<<解説>>
前作『もっともあぶない刑事』より7年振りにシリーズ復活。「バットマン」シリーズからいただいた安直な題名から推し量れるように、80年代のノリをそのまま持ってくるのではなく、もっとやけくそ気味の爽快感を求めるような、とても砕けた内容である。2005年の新作へつながっていく、新時代の「あぶデカ」として、新しく生まれ変わった感のある作品だ。監督は、テレビシリーズや劇場版の前作も手がけた村川透だが、村川作品とは思えないほど、粘り気のまったくないライトな演出となっている。出演は7年前と変わらぬ面々だが、テレビシリーズから劇場版の前作まで署長役を演じた中条静夫が亡くなっていたため、新署長役として小林捻侍が出演している。
物語は例のごとく、「あぶデカ」のホームであり、アイデンティティでもあるヨコハマを中心にして展開される。宿敵“銀星会”が前作で滅んだため、今回、タカとユージが対決するのは、前年のオウム真理教事件で悪名を轟かせたカルト組織。邦画で早くも組織的なテロリズムを描いたところは新鮮だ。ただ、以降、あぶデカvsテロリズムはシリーズの基本構図となり、良くも悪くも、スケールアップが後戻りできない状態に。本作はスケールが大きくなり、ヨコハマを舞台にする必然性もなくなってしまっているが、そん環境の変化の中でも、タカとユージだけはいつもの調子なのが嬉しい。クライマックスは、SFXで表現されたミサイルが飛び交うという、刑事ドラマの常識を覆すオーバーでなもの。
<<ストーリー>>
中華街のクラブで爆弾事件が起こった。勝手に捜査を始めた港署の刑事タカ(鷹山)とユージ(大下)は、爆発物の特徴から、犯人がかつて逮捕した唐木であることに気付いた。唐木のアジトに潜入したユージは、銀行の頭取たちが会議を開くホテル爆破し、銀行を脅迫する計画があることを掴んだ。
タカとユージは事前に頭取たちを安全な場所に移したものの、唐木の裏にあるテロ組織“ブレーメン”により、新人刑事の虎井が拉致されてしまった。タカとユージは署長の深町の命令に背き、唐木と虎井の交換に応じることに。虎井は無事に救出されるが、唐木は“ブレーメン”のリーダーの柊に命じられ、自殺した……。
<<キャスト>>
[鷹山敏樹]
舘ひろし
[真山薫]
浅野温子
[町田透]
仲村トオル
[田中文男]
ベンガル
[吉井浩一]
山西道広
[虎井祐輔]
関口知宏
[松村優子]
木の実ナナ
[岸本猛]
伊藤洋三郎
[愛川史郎]
飯島大介
[山路瞳]
長谷部香苗
[吉田春彦]
秋山武史
[竹田敬]
海一生
[土橋徹]
賀川幸史郎
[谷村進]
衣笠健二
[佐伯真理]
島崎和歌子
[安田一郎]
石山雄大
[柊誠]
伊原剛志
[樋口麻美]
大竹一重
[唐木保]
倉田てつを
[青柳耕作]
入江雅人
[逃げる男]
福澤朗
[ダンスホールの女]
野際陽子
[深町新三]
小林捻侍
[大下勇次]
柴田恭兵
<<スタッフ>>
[企画]
武井英彦
大井紀子
黒澤満
[プロデューサー]
奥田誠治
伊地智啓
服部紹男
[脚本]
柏原寛司
大川俊道
[撮影]
仙元誠三
[照明]
井上幸男
[録音]
曽我薫
[美術]
小林正義
山崎秀満
[編集]
西東清明
[助監督]
鳥井邦男
[記録]
桑原みどり
[特殊視覚効果]
大屋哲男
[派優担当]
河合啓一
[製作担当]
大塚泰之
益岡正志
[スチール]
三村和仁
[音楽]
Fuji-Yama & OSNY MELO
[音楽監督]
鈴木清司
[音楽プロデューサー]
高桑忠男
[エンディングテーマ]
館ひろし
「冷たい太陽 NEW BLOD VERSION」
(ファンハウス)
[挿入歌]
柴田恭兵
「RUNNING SHOT」
(フォーライフ)
[オリジナルサウンドトラック盤]
ファンハウス
[製作協力]
潟Zントラル・アーツ
[監督]
村川透
<<プロダクション>>
[製作]
あぶない刑事製作委員会
日本テレビ
東映