無実の罪で投獄された男の復讐を描くマカロニ・ウェスタン。
星空の用心棒
I LUNGHI GIORNI DELLA VENDETTA
1966
スペイン/イタリア
90分
カラー
<<解説>>
イタリア製西部劇、いわゆる“マカロニ・ウェスタン”で、特に女性に人気の高かったスター、ジュリアーノ・ジェンマの主演作。題名に“用心棒”が付いているが、用心棒の話ではない(“用心棒”はあくまでマカロニの枕詞みたいなもの)。デュマの名作「モンテ・クリスト伯」を翻案し、無実の罪に問われた青年の復讐を描く物語であり、ジェンマが端正な容姿を生かし、カタルシスあふれる芝居を見せる。同様のマカロニの多くに漏れず、堅苦しいドラマ性よりも単純明快な娯楽性が重視された作品で、予想を裏切らない展開の気持良さと、“マカロニの貴公子”ジェンマの格好良さが堪能できる。
<<ストーリー>>
ある一人の囚人テッドが脱獄した。それは、自分を陥れた大地主コッブや保安官ダグラスへの復讐するためであった。テッドは、コッブの差し向けた手下たちを倒すと、ダグラスの家に向かった。そして、父を殺した張本人であるダグラスを殺したのだった。
ダグラスへの復讐を果たしたテッドは、自分を匿ってくれた医者とその娘ダルシーに、自分を警察へ引き渡させた。テッドは判事にコッブが武器を密売していることを話したが……。
<<キャスト>>
[テッド・バーネット]
ジュリアーノ・ジェンマ
[ダグラス保安官]
フランシスコ・ラバル
[ダルシー]
ガブリエラ・ジョルジェリ
[コッブ氏]
コンラード・サン・マルティン
[ドリー]
ニエヴェス・ナヴァロ
[パハリト]
マヌエル・マニツ
<<スタッフ>>
[監督]
スタン・ヴァンス
[原案]
マーナヘン・ヴェラスコ
[脚本]
フェルナンド・ディ・レオ
アウグスト・カミニート
[撮影]
フランチェスコ・マリン
[音楽]
アルマンド・トロヴァヨーリ
[美術/衣装デザイン]
ウォルター・パトリアルカ