<<ストーリー>>
1万2千年ほど前。アトランティス大陸が沈み、新たな文明が興るまでの間、世界は長い暗黒時代が続いた。後にアピロニアの王になるコナンは、暗黒のハイボリア時代に生まれ、苦難の生涯を生きた。
幼いコナンは、神々の残した“鋼の謎”について、剣職人の父に語り聞かされて育っていった。ある日、コナンの村に騎士の軍団が現われ、村人たちを虐殺していった。軍団のリーダーであるタルサは、コナンの父から剣を奪うと、父を犬に食い殺させ、母の首をはねた。タルサはコナンの命まで奪わなかったが、彼ら村の子供たちを連れて行き、奴隷として苦役につかせた。コナンは、騎士の紋章である双頭の蛇を記憶に焼き付けた。コナンと一緒に連れてこられてきた奴隷たちは苦役に耐えかねて次々と死んでいった。コナンだけは、復讐の執念により生き続け、やがて、逞しい青年に成長した。
ある日、コナンのもとに赤毛の商人が現われた。商人は、コナンの鍛えぬかれた肉体に惚れ込むと、彼を買い、闘技士として試合に出場させるようになった。コナンは無我夢中で戦った。生きようが死のうが関係なく、ただ、自分を迎える観客の熱狂が嬉しかった。彼は自分の価値を見出したのだ。数えきれないほどの勝利を収めたコナンは、その褒美として東部へ向かった。東部では、コナンは剣術の極意や読み書きを身に付けた。そんなある日、赤毛の商人がコナンを逃がした。逃がされた理由は分からなかったが、コナンは自由を手に入れた。
自由を謳歌し、荒野を駆け巡ったコナンは、勢いあまって遺跡の洞窟に転落した。コナンは、洞窟の奥に鎮座していた骸骨の手から、剣を手に入れた。両親の仇であるタルサを探し、旅を続けたコナンは、荒野の真ん中で女と出会った。コナンは、双頭の蛇のことについて尋ねる見返りに、女を抱いた。女はザモーラという町に行くようコナンに言うと、魔物に変身した。魔物を倒したコナンは、ザモーラを目指し、さらに、旅を続けた。途中、コナンは、鎖につながれた男と出会った。男はサボタイという名の盗賊で、弓の名手でもあった。コナンは、盗みの罪で狼の餌にされるところだったサボタイを助けた。
ザモーラにやってきたコナンとサボタイは、双頭の蛇ついて町民に尋ね、それが邪教の紋章であることを知った。また、教祖のタルサは、蛇の生まれ変われだと言い伝えられ、人々に恐れられていた。夜になり、コナンとサボタイは、邪教が儀式を行なう塔への侵入を試みた。塔の前には、同じ目的で来ていたバレリアという女盗賊がいて、コナンたちに協力することになった。塔に忍び込んだコナンたちは三人は、女を大蛇の生贄にする儀式を目にした。塔の地下に下りたコナンとサボタイは、“大蛇の眼”と呼ばれる宝石を奪うと共に、襲い掛かってきた大蛇を殺した。そして、怒り狂う僧侶たちを倒しながら、塔から脱出したのだった。
宝石を売って大金を手に入れたコナンとバレリアは、一緒に暮しながら、思いつく限りの贅沢をした。だが、贅沢が心の緩みを生み、コナンたち三人はオズリック王の前に引き出された。だが、予ねてよりタルサに腹を据えかねていた王は、コナンたちを許した。王は盗賊であるコナンたちを罰することが目的ではなく、切実な頼みごとがあった。それは、タルサに魔法をかけられ、彼の奴隷となった王女を、タルサの殿堂のある西部の魔の山から取り戻して欲しいということだった。まず、王は見返りとして、コナンたちに金を差し出した。バレリアはタルサの恐ろしさを語り、王女を救いに行かないようコナンを説得しようとした。彼女の望みは、コナンと二人で静かで幸せな生活を送ることだった。だが、翌朝、バレリアが目を覚ますと、そこにコナンの姿はなかった。
コナンは西へ向かって旅立ち、途中、かつて神々の住処だった地に差し掛かった。コナンは、その地で神々の霊を慰めている魔法使いと出会った。神殿に向かう信者たちの列に加わったコナンは、僧侶に化けると、魔の山の殿堂に潜入した。だが、すぐに盗賊であるということがばれ、タルサの前に引き出された。“大蛇の眼”を奪い、大蛇を殺したコナンに拷問を加えていたタルサだったが、相手があの時の少年だと知ると、“鋼の謎”に対する答えを教えた……。
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