バスケの弱小チームが、鬼コーチの力添えにより、
州選手権まで勝ち進んだ実話を元にしたスポーツドラマ。
勝利への旅立ち
原題 | BEST SHOT |
製作年 | 1986
年
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製作国 | アメリカ |
上映時間 | 115
分
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色彩 | カラー |
弱小チームがあることをきっかけに強くなっていく、というこの手のスポーツ・ドラマはあまたあるし、これからも作りつづけられることだろう。本作は、同列の作品の中でも、シチュエーション的に突出してものがまったくないばかりか、この手の作品に付き物のコメディ要素もほとんどなく、あくまで、直球勝負で挑んでいる。しかし、試合の行方とコーチや選手の人生をダブらせたり、選手のアル中の父親の社会復帰も巧みに織り込んだりするなど、人間ドラマとしての完成度が高さが大きな売りとなっている。また、役者のリアルな演技と、臨場感ある試合シーンなど、熱のこもった演出も見どころだ。試合中、選手に檄を飛ばすジーン・ハックマンのコーチぶりが必見で、それが本職と見まごうごとく堂に入っている。
1951年。インディアナ州ヒッコリー高校の弱小バスケットボール部に、新任のコーチとしてノーム・デイルという男がやってきた。ノームには名門チームのコーチだった頃、試合中に選手を殴って解任されたという過去があった。ノームがコーチに就任するのは、あれ以来、十数年ぶりのことである。
チームの選手エベレットの父親シューターは、かつてはチームの名選手であったが、今はアル中で身を持ち崩していた。ノーマンは、バスケへの情熱を持ちつづけるシューターを助手につけると、鬼コーチ振りを発揮し、次第にチームを勝利に導いていった。ただ、ノームは試合中に熱くなりすぎて、度々、退場命令を受けることもあった……。
キャスト
ノーマン
| ジーン・ハックマン
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マイラ
| バーバラ・ハーシー
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シューター
| デニス・ホッパー
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クリータス
| シェブ・ウーリー
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