<<ストーリー>>
1944年のポーランド。迫害を受けて、母親と引き離されたユダヤ人の少年エリック・マグニートー。彼は、その瞬間、未知の力を目覚めさせ、鋼鉄のフェンスを破壊した。
そう遠くない未来。ミシシッピー州のある町。マリー・ローグがその能力に目覚めたのは思春期の時だった。ローグとキスをしたボーイフレンドが、突然、昏睡状態に陥ったのだ。
人類には急激な進化により、特殊な能力を持って生まれた突然変異・ミュータントが現れ始めていた。彼らは、その超能力のために人間たちから恐れられ、彼らから疎外された生活を送らざるを得なかった。議会では、ミュータントを人類に与える脅威とみなすケリー上院議員の呼びかけにより、ミュータントを隔離する法案が提出された。議場から立ち去った“プロフェッサーX”ことチャールズ・エグゼビア教授とマグニートー。かつて、二人は、共にミュータントのために活動していたが、人間に対する考え方の違いから、別れてしまっていた。
カナダのアルバータ州北部。超能力を恐れられたローグは家出をし、さすらいの旅を続けていた。ローグは、食堂で金属の爪を持つ男ローガンと出会い、彼のトラックに乗せてもらうことになった。トラックが路上に横たわっていた大木に激突したその時、ローグとローガンの二人は、マグニートーの組織“ブラザーフッド”のミュータント、セイバートゥースの襲撃を受けた。
ローガンが意識を取り戻したのは、エグゼビアの主催する学校だった。エグゼビアは、この施設にミュータントの子供たちを集め、表向きは普通の教育を行いながら、彼らを保護していたのだ。施設にはもう一つの顔があり、その地下には人類との共存を目指し結成されたミュータント・チームの秘密基地が存在していた。チームは、子供たちから親愛を込められ“X−メン”と呼ばれていた。ローグとローガンをマグニートーの手下の襲撃から救ったのも、X−メンのメンバーであるサイクロップス(スコット)とストームだった。
ローガンを検査した結果、彼の骨格には何者かにより、アダマンチウムと呼ばれる硬質の金属が埋め込まれていることが分かった。ミュータントの彼は、並外れた治癒力で、死ぬことはなかったが、その代わりに記憶を消されていた。ローガンは、エグゼビアの理想のための活動に興味がなかった。だが、エグゼビアなら自分の過去を調べてくれると信じ、X−メンに協力することにした。
ケリー上院議員は法案を可決させるための票集めに躍起になっていた。だが、彼は側近に姿を変えていたブラザーフッドのミューターント、ミスティークに連れ去られてしまった。ケリー上院議員は、ブラザーフッドのアジトで、マグニートーと対面することに。マグニートーは特殊な光線を発し、ケリー上院議員をミュータントに変貌させてしまった。
その夜、悪夢に襲われ、ベッドでうなされていたローガンは、心配して様子を見に来たローグの体を誤って金属の爪で突き刺してしまった。助けを呼んだローガンだったが、彼の体に触れたローグの体の傷は、みるみる消えていった。ローグには触れた相手の能力を吸い取る能力があったのだ。翌朝、ローグは、施設の少年ボビーから、皆が彼女の力を恐れ、エグゼビアも激怒していると知らされた。ローグは、ボビーにすすめられるまま、施設を出ていった……。
クレジットはこちら