留学から帰ってきた娘が突然、結婚宣言をして……。
娘の結婚に動揺する父親の姿を描くハートフル・コメディ。

花嫁のパパ

FATHER OF THE BRIDE

1991  アメリカ

105分  カラー



<<解説>>

1950年の名作『花嫁の父』を『赤ちゃんはトップレディがお好き』のチャールズ・シャイアがリメイク。娘の結婚宣言から式当日までの半年間、父親を中心とした家族の悲喜こもごもを描く。娘の結婚でプチ・パニックに陥る善人の父親をティーヴ・マーティンが好演。
小津を引き合いにしなくても、娘を嫁に取られる父親の無念は、国や時代の違いに関わらず変わることがない。本作が41年も前のオリジナルにわりかし忠実に作られていても、現代性を保っていられることが、その証明のひとつとなるかも。とくべつ大事件は起こらず、どこぞの家庭でもありそうな結婚式前後の騒動であるため、娘を持つ男性はもちろんのこと、男女に関わらず身につまされるはず。ただ、身につまされるとは言っても、父親の心境などの深刻な部分がオシャレでライトに描かれているため、暗い気持ちになることはない。きっと、最後には、幸せいっぱいな気持ちにさせてくれるだろう。
オリジナルの続編である『可愛い配当』を基にした『花嫁のパパ2』も作られた。



<<ストーリー>>

ジョージ・バンクスの最愛の娘アニーが、留学先のイタリアから帰ってきた。ところが、アニーが突然、「結婚する」と言い出したため、ジョージは戸惑った。アニーの連れてきた恋人のブライアンは感じの良い青年だったが、ジョージはとにかくブライアンの何もかもが気に入らない。妻のニーナは、夫とは反対にブライアンを気に入り、結婚の話をどんどん進めていった。
結婚披露宴は、自宅で開かれることになった。その準備を一任することになったのは、怪しげなコーディネーターのフランク。いっさい口を出せなくなったジョージは、次第に苛立っていった。デタラメに豪華な結婚式になることを知ったジョージは、ついに頭に来て、外でいざこざを起こしてしまった……。



<<キャスト>>

[ジョージ・バンクス]
スティーヴ・マーティン

[ニーナ・バンクス]
ダイアン・キートン

[アニー]
キンバリー・ウィリアムズ

[マッティ]
キーラン・カルキン

[ブライアン]
ジョージ・ニューバーン

[フランク]
マーティン・ショート

[ハワード]
B・D・ウォン

[ジョン]
ピーター・マイケル・ゴーツ

[ジョアンナ]
ケイト・マクグレガー=スチュワート

[アル]
リチャード・ポートナウ



<<スタッフ>>

[監督]
チャールズ・シャイア

[製作]
ナンシー・メイヤーズ
キャロル・ボーム
ハワード・ローゼンマン

[製作総指揮]
サンディ・ガリン
ジェイムズ・オア
ジム・クラックシャンク

[共同製作]
シンディ・ウィリアムズ

[脚本]
フランセス・グッドリッチ
アルバート・ハケット
ナンシー・メイヤーズ
チャールズ・シャイア

[撮影]
ジョン・リンドリー

[音楽]
アラン・シルヴェストリ

[美術]
サンディ・ヴェネジアーノ

[編集]
リチャード・マークス

[衣装デザイン]
スーザン・ベッカー

[キャスティング]
ドナ・アイザックソン