アイスホッケーの試合を観に来ていた副大統領をはじめ
スタジアムの五万人の観客全員がテロリストの人質に取られた。
凶悪テロリストにたった一人で挑む元消防士の活躍を描くアクション。
サドン・デス
SUDDEN DEATH
1995
アメリカ
110分
カラー
<<解説>>
前作『タイムコップ』に続き、ハイアムズがヴァン・ダムを主演に迎えて撮ったサスペンス・パニック・アクション。シチュエーションは名作『パニック・イン・スタジアム』を思わせるが、実際の中味は、『ダイ・ハード』の流れを汲むアメリカン・ヒーローもので、ヴァン・ダム扮する硬派なタフガイの超人的な活躍を中心に描いていく。
ホッケーの試合とテロ事件の顛末を平行して描き、両者の展開を絡めるというアイデアだが、そのアイデアを消化したストーリーが巧みだ。次から次へと新しい展開を見せてくれるのが気持ちよく、テロ相手に奮闘中の主人公がなぜか試合に出場してしまうという無茶苦茶に思える場面も、テンポの良さで違和感なく見せる。サスペンスとアクションの両面のバランスが良さが売りだ。スタジアムにヘリを墜落させるクライマックスは、映像派のハイアムズの美意識が炸裂。近年、低迷中のハイアムズの最後の傑作でもあり、ヴァン・ダム映画的にも最高傑作と言っても良い作品だ。
<<ストーリー>>
アイスホッケー・リーグの優勝決定戦が始まる巨大ドーム型スタジアムは、満席の観客であふれていた。その時、フォスをリーダーとするテロリスの一味がスタジアムに現われ、観戦に来ていた副大統領を人質にとった。オーナー室に立て篭もったフォスは、試合終了までに金が用意できなければ、スタジアムを爆破すると脅迫した。
消火活動中に少女の命を救えなかった消防士ダレン・マッコードは、退職して、スタジアムで消防の責任者となっていた。フォスの脅迫を察知したダレンは、爆弾の撤去するため、一人でスタジアム中を駆け回った。だが、そのうちに、スタジアムに招待していた娘のエミリーをテロリストの人質に取られてしまった。
ダレンから連絡を受け、CIAからハルマーク捜査官が応援が駆けつけた。ダレンは、テロリストと戦いながら、順調に爆弾を外していくが……。
<<キャスト>>
[ダレン・マッコード]
ジャン=クロード・ヴァン・ダム
[ジョシュア・フォス]
パワーズ・ブース
[副大統領]
レイモンド・J・バリー
[エミリー・マッコード]
ホイットニー・ライト
[テイラー]
ロス・マリンジャー
[ハルマーク]
ドリアン・ヘアウッド
[フェラーラ夫人]
オードラ・リンドリー
<<スタッフ>>
[監督/撮影]
ピーター・ハイアムズ
[製作]
モシュ・ディアマン
ハワード・ボールドウィン
[製作総指揮]
アッシュ・シャー
アンダース・ジェンセン
サニル・シャー
サンディップ・シャー
[製作補]
カレン・ボールドウィン
[共同製作]
ジャック・フロスト・サンダース
[原案]
カレン・ボールドウィン
[脚本]
ジーン・クインターノ
[音楽]
ジョン・デブニー
[美術]
フィリップ・ハリソン
[編集]
スティーヴン・ケンパー
[衣装デザイン]
ダン・レスター
[視覚効果監修]
グレゴリー・L・マクマーリー
[キャスティング]
ペニー・ペリー
デボラ・ブラウン