昼は歯科医、夜はサックスプレイヤーのプレイボーイと三人の女性のラブストーリー。
愛と平成の色男
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愛と平成の色男
1989
日本
96分
カラー
<<解説>>
“平成の色男”こと石田純一がセルフ・パロディを演じたラブ・コメディ。女性にモテるからといっても決して奢らず、そのことについてからかわれても穏やかな笑顔で受け流す。そんな石田の“芸風”の真髄と、憎めないキャラの魅力を存分に見せつける本作は、言わば「石田純一 THE MOVIE」。共演は、鈴木保奈美、武田久美子、財前直見、鈴木京香といった“トレンディ”な女優たち。歯の浮くセリフを吐き、キザに決めながらも、つまらないウソをついて、巧みに母性本能をくすぐる主人公は、石田のパブリック・イメージそのもの。物語は至極単純で、石田の「モテてモテて困ってしまう」様をライトなユーモアで描いていくだけである。しかし、そのモテっぷりだけでエンターテインメントになりえてしまうのは驚くべきことだ。これまでにも芸能界にはプレイボーイの名をほしいままにした俳優は数多くいたが、デビューから現在にいたるまでそのイメージを守りつづける男は、現代の日本においては、石田の他には存在しない。その貴重な存在をフィルムに定着させたという意味では、必見の作品と言えそうだ。
<<ストーリー>>
昼は歯科開業医、夜はジャズクラブのサックス・プレイヤー。二つの顔を持つプレイボーイ長島道行は、不眠症の自分を眠らせてくれる女性を探し求め、日々恋愛に勤しんでいた。独身主義の長島は、恋人が結婚を口にした場合、妹で助手のルリ子と図って、後腐れなく別れるすべを心得ていた。
現在、長島が付き合っているのは、昼は画廊で働き、夜はホステスのバイトをする由加。ある夜、長島は、由加と同じ店でバイトしていた婦人警官の百合と出会い、彼女に一目惚れした。長島は由加と付き合いながら同時に百合と付き合い始め、ようやく眠れる眠れる夜を過ごせるようになった。とろこが、ある日、百合と由加が長島の医院で鉢合わせしてしまった。
百合と由加から逃げるように三陸のジャズ・フィスティバル出かけた長島は、今度はそこで地元の女性、恵子と知り合うことに……。
<<キャスト>>
[長島道行]
石田純一
[ルリ子]
鈴木保奈美
[由加]
財前直見
[百合]
武田久美子
[真理]
久保京子
[恵子]
鈴木京香
[神山]
桂三木助
(四代目)
<<スタッフ>>
[監督/脚本]
森田芳光
[企画/製作]
鈴木光
[プロデューサー]
青木勝彦
[助監督]
明石知幸
[撮影]
仙元誠三
[音楽]
野力奏一
[音楽プロデューサー]
梶原浩史
[美術]
今村力
[装飾]
坂本享大
[録音]
橋本文雄
[効果]
伊藤進一
[照明]
渡辺三雄
[編集]
川島章正
[キャスティング]
飯塚滋
[製作主任]
坂本忠久
[記録]
森永恭子
[衣裳]
山田実
[スタイリスト]
勝俣淳子
[ヘアーメイク]
藤懿裕美子
[スチール]
井本俊康