新薬の副作用を告発しようとした医師が抹殺された。
医師の妻から夫の復讐を依頼された賞金稼ぎの戦いを描くアクション。

リベンジャー

FIREPOWER

1979  イギリス

104分  カラー



<<解説>>

ブロンソン映画のマイケル・ウィナーが監督、製作、編集の三役をこなした作品。ジェイムズ・コバーン扮する賞金稼ぎの活躍を描いた物語だが、コバーンよりも、復讐の依頼者に扮したソフィア・ローレンが目立つ。ローレンの顔を強調したカメラやテーマ曲付きの登場シーンなど、大物ゲストに相応しい大事な扱いなのだ。しかし、その「イタリアから大女優を迎える」という呼びものの明け透けさも、実は、観客を翻弄する巧妙なトリックだったりするから油断がならない。
二転三転するストーリー展開が見どころではあるが、それ以上に派手な見せ場を欠かさないため、サスペンスというよりアクション映画という印象が強い。加えて、キャストのアクが強いため、全体的に“濃い口”の作品になった。



<<ストーリー>>

製薬会社を辞めたばかりのタスカ医師が爆殺された。妻アデルのもとに残ったものは、新薬の副作用についての資料だった。アデルは、夫を殺した犯人が製薬会社社長であり、マフィアの黒幕でもあるステグナーであることに気付くと、FBIのハルに捜査を依頼した。だが、麻薬にも手を染めるステグナーの逮捕はFBIの手に余る仕事であった。代わりに、引退していた賞金稼ぎで、アデルの元恋人であるジェリー・ファノンと、その相棒の泥棒キャトレットがステグナーの捜索を引き受けることに。
ファノンは、ステグナーの別荘に向かうと、そこに火を放ち、敵のいぶり出しを狙った。だが、既にそこにステグナーの姿はなかった。翌日、ファノンたちと行動を共にしていたアデルに、ステグナーの手下が襲いかかった。アデルを守ったファノンは、捕らえたステグナーの手下からボスの居場所を聞き出した。そして、テグナーの潜伏する島へ向かい、そこにいたステグナーの主治医フィリックスを捕えるが……。



<<キャスト>>

[アデル]
ソフィア・ローレン

[ジェリー・ファノン]
ジェイムズ・コバーン

[キャトレット]
O・J・シンプソン

[サル・ハイマン]
イーライ・ウォラック

[フィリックス医師]
アンソニー・フランシオサ

[レオ・ジェルホーン]
ジョージ・グリザード

[フランク・ハル]
ヴィンセント・ガーディニア

[ドミニク・カーボーン]
ビリー・バーティ

[ニッケル・サム]
ジェイク・ラ・モッタ (ジェイク・ラモッタ)

[クーパー]
アンドリュー・ダンカン

[ハルピン]
フレッド・スタットマン

[ステグナー]
ジョージ・トーリアトス

[タスカ医師]
リチャード・ロバーツ

[オスカー]
ハンク・ギャレット

[レスター]
コンラッド・ロバーツ

[トリリング]
ヴィンセント・ベック

[マンリー・レックフォード]
フランク・シンギノー

[ハロルド]
ヴィクター・マチュア



<<スタッフ>>

[音楽]
ガトー・バルビエリ

[サックス演奏]
ガトー・バルビエリ

[原案]
ビル・カービー
マイケル・ウィナー

[脚本]
ジェラルド・ウィルソン

[製作/監督]
マイケル・ウィナー



<<プロダクション>>

[提供]
リュー・グレイド