世界初のドーバー海峡横断飛行レースの顛末を描くコメディ。

素晴らしきヒコーキ野郎

Those Magnificent Men in Their Flying Machines or How I Flew from London to Paris in 25 hours 11 minutes

1965  イギリス

133分  カラー



<<解説>>

イギリス、フランス、イタリア、ドイツ、アメリカ、日本。ずらり揃った六カ国の俳優扮するヒコーキ野郎たちが、ドーバー海峡を舞台に、策謀あり、トラブルあり、友情ありの珍レースを繰り広げる作品。日本からは、ぼちぼち貫禄の出はじめた頃の裕次郎が参戦。
オープニングのアニメからして、「なにやら、面白おかしい映画が始まるぞ」といった雰囲気をかもし出しているが、本編もその期待に裏切らない面白おかしい内容となっている。飛行機の黎明期という時代設定のため、登場する飛行機も、ちゃんと飛べるのかどうかも怪しい格好のものばかり。ライバルへの妨害工作も、下剤を飲ませたり、車輪にイタズラしたりといったオチャメなもの。レースの行方を描いたアクション作という要素もあるが、どちらかというと、未知へ挑戦する冒険家たちの姿をおおらかな愛情で描くことに比重の置かれたコメディである。



<<ストーリー>>

ライト兄弟により飛行機が発明されてまもない1910年。七つの海だけでなく、大空の征服を夢見るイギリスは、自国の技術を確かめるために、世界各国の飛行機を集めロンドン・パリ間で飛行レースを企画。ローンスリー卿の呼びかけにより、イギリス、フランス、イタリア、ドイツ、アメリカ、日本などから飛行機乗りが一堂に会した。だが、レース前のテスト飛行の段からトラブル続きで、先が思いやられるのであった。
レースの前日、イギリス代表の一人リチャードは、婚約者であるローンスリーの娘パトリシアをめぐって、アメリカ代表のオービルと喧嘩。一方、国家の威信を負うイギリス代表のもう一人パーシーは、なんとしても優勝を得るため、ライバルのドイツ代表ホルスタイン大佐に下剤を飲ませ、オービルと日本代表ヤマモトの飛行機には細工を施した。
翌日のレース本番。各国代表の飛行機が一斉にロンドンを飛び立った。はたして、優勝の栄誉は誰の手に……。



<<キャスト>>

[オービル・ニュートン]
スチュアート・ホイットマン

[パトリシア・ローンスリー]
サラ・マイルズ

[リチャード・メイズ]
ジェイムズ・フォックス

[エミリオ・ポンティチェリ伯爵]
アルベルト・ソルディ

[ローンスリー卿]
ロバート・モーリー

[マンフレッド・フォン・ホルスタイン大佐]
ゲルト・フレーベ

[ピエール・デュボア]
ジャン=ピエール・カッセル

[ブリジッタ/イングリッド/マレーネ/フランソワーズ/イヴェット/ベティ]
イリナ・デミック

[コートニー]
エリック・サイクス

[ネアンデルタール人]
レッド・スケルトン

[パーシー・ウェア=アーミテイジ卿]
テリー=トーマス

ベニー・ヒル
石原裕次郎
フローラ・ロブソン
カール・マイケル・ヴォグラー
サム・ワナメイカー
エリック・バーカー
モーリス・デナム
フレッド・エムニー
ゴードン・ジャクソン
ダヴィ・ケイ
ジョン・ル・メスリエール
ジェレミー・ロイド
ゼナ・マーシャル
ミリセント・マーティン
エリック・ポールマン
マージョリー・ローデス
ノーマン・ロシントン
ウィリアム・ルーストン
グレアム・スターク
ジミー・トンプソン
マイケル・トラブショウ
トニー・ハンコック



<<スタッフ>>

[音楽作曲/指揮]
ロン・グッドウィン

[製作補]
ジャック・デイヴィス

[脚本]
ジャック・デイヴィス
ケン・アナキン

[製作]
スタン・マーガリーズ

[監督]
ケン・アナキン

[ナレーター]
ジェイムズ・ロバートソン・ジャスティス

[衣装デザイン]
オスバート・ランカスター

[タイトル・デザイン]
ロナルド・シアール

[技術指導/装飾監督]
アラン・H・ホイーラー (アラン・ホイーラー)

[撮影]
クリストファー・チャリス ,B.S.C.

[美術]
トム・モラハン (トーマス・N・モラハン)

[製作監修]
デニス・ホルト

[編集]
ゴードン・ストーン
アン・V・コーツ

[第二班監督]
ドン・シャープ

[キャスティング監督]
スチュアート・ライオンズ

[製作担当]
コリン・ブレアー
パット・クレイドン

[助監督]
クライヴ・リード

[カメラ操作]
ダドリー・ラヴェル

[音響]
ジョン・W・ミッチェル
ゴードン・マッカラム (ゴードン・K・マッカラム)

[ダビング編集]
ジョナサン・ベイツ

[第二班カメラ操作]
スキーツ・ケリー

[第二班助監督]
ジェイク・ライト

[追加装飾]
ジム・モラハン

[衣装デザイン補]
ダイナ・グリート

[特殊効果]
リチャード・パーカー

[装置]
アーサー・タクセン

[コンテ]
ジョイ・マーサー

[ヘアスタイリスト]
バーバラ・リッチー
ビディ・クリスタル

[メーキャップ]
ウィリアム・パートルトン (W・T・パートルトン)
スチュアート・フリーボーン

[アニメーション]
ラルフ・エアーズ

[タイトル制作]
ナショナル・スクリーン・サービス