<<ストーリー>>

1481年。レオナルド・ダ・ビンチは、ある貴族から巨大な馬のブロンズ像の製作を依頼されるが、当時は戦争中で、材料となる青銅が不足していた。そこでダ・ビンチは、鉛から青銅を作り出す装置を作ろうとするが、代わりにとんでもないものを発明してしまった。
それからちょうど500年後のアメリカ。“忍びの術”を極めた男エディは、“ハドソン・ホーク”と呼ばれる泥棒である。一流の腕を持つ彼は、時計を使わない代わりにレコードの一曲でタイミングを計り、鼻歌を歌いながら仕事(ヤマ)こなすという奇妙なポリシーの持ち主だった。そんな男が、シンシン刑務所から十年ぶりに出所することになった。迎えに来たゲイツは、保釈の担当役人という立場もわきまえず、早速、エディにヤマを持ちかけた。それは、オークション・ハウスから“スフォルツァ”と呼ばれる馬の彫刻を盗み出すというものだった。ある人物から依頼を仲介したのは、町の顔役であるシーザーとアントニーのマリオ兄弟。ムショを出たら足を洗うつもりでいたエディは気が進まなかったが、長年の相棒であるトミーに「やつらに楯突くと後が怖い」と脅され、渋々、ヤマを片付けることに。
深夜、オークション・ハウスに屋上から忍び込んだエディとトミーは、監視カメラにオトリの映像を流すという鮮やかな手口でスフォルツァに近いた。だが、その時、カメラの異常に気付いた警備員に見つかってしまった。エディとトミーはスフォルツァを奪い取ると、屋上からダイブし、警備員から逃げおおせたのだった。
翌日、エディは、ブツの引渡しに立ち会うことに。ゲイツが迎えたヤマの依頼人は、怪しげなイギリス人執事だった。イギリス人執事はスフォルツァを手にとると、いきなり、ゲイツの頭めがけて振り下ろし、砕いてしまった。そして、スフォルツァの破片の中から星型のクリスタルを拾い上げると、ゲイツののど首を一文字に斬りつけて殺してしまった。エディが唖然と見守る中、謎の執事は去っていった。トミーと共同経営しているカフェに帰ったエディは、今朝の新聞の見出しを見て驚いた。それは、昨夜のオークション・ハウスでの強盗騒ぎを報じていたが、「スフォルツァは無事だった」と書かれていたのだ。トミーから、スフォルツァが、今夜、オークション・ハウスで開かれる“馬の芸術品オークション”の目玉であることを知らされたエディは、真相を自分の目で確かめることにした。
タキシードを新調してオークションに参加したエディは、バチカンからスフォルツァの鑑定人にやって来たアンナ・バラギ博士と知り合った。そして、いよいよ、目玉であるスフォルツァが競りにかけられた。ところが、大富豪のダーウィンとミルルバのメイフラワー夫妻が一億ドルで落札しようとしたその瞬間、オークション・ハウスが爆発した。倒壊する支柱からアンナを助けようとして負傷したエディは、救急車で運ばれたが、車内で待ち受けていたのは、マリオ兄弟だった。マリオ兄弟は、スフォルツァのすり替えの証拠を消すためにオークション・ハウスを爆破したのだった。はめられたことに気付いたエディは、ストレッチャーに乗ったまま救急車から脱出。ところが、一難さってまた一難。次にエディの前に現れたのは、キットカット、スニッカーズ、アーモンド・ジョイ、バターフィンガーらCIAの諜報員たち。そして、彼らを率いるジョージ・キャプランは、十年前、作戦のためにエディを罠にはめてムショに送った張本人だった。エディはいつかの恨みを晴らそうとしたが、キャプランに「ボスに会わせる」と告げられた直後、殴られて気を失ってしまった。
エディが目を覚ますと、窓の外にはコロシアムがあった。気を失っているうちにローマに連れてこられたのだ。エディは、先日のイギリス人執事アルフレッドに連れられ、彼の仕えているメイフラワー夫妻と会った。キャプランのボスとはメイフラワー夫妻だったのだ。スフォルツァのすり替えの濡れ衣を着せられてしまったエディは、日当25万リラで大人しく夫妻に従うことに。エディが次に依頼されたヤマは、バチカンの博物館からダ・ビンチのノートを盗み出すことだった。
エディは下見にいった博物館で、観光客を案内していたマリアと再会。ノートが厳重なセキュリティシステムで守られていることを確認した後、エディはマリアと今夜の十時にカフェでのデートの約束を取りつけた。だが、マリアは、エディが何かを企んでいることに気付き、枢機卿に報告。一方、博物館を出たエディは、監視のCIAの目を盗んでトミーに電話で助けを求めようとするが、キャプランに見つかり、今夜、盗みを決行することを要求された。その夜、エディは、郵便用の地下鉄道を利用して、バチカンの博物館に忍び込むが……。



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