中東を舞台に、ゲリラにハイジャックされた旅客機の乗客を救わんとする、
米軍の対テロ部隊“デルタ・フォース”の活躍を描くアクション。

デルタ・フォース

THE DELTA FORCE

1985  アメリカ/イスラエル

118分  カラー



<<解説>>

今観れば、パレスチナ問題を背景にしながらもイスラエル側によりかかり、対アラブとしての“デルタ・フォース”の存在を印象付けるあからさまな内容は、ユダヤ社会からのプロパガンダとも批判されかねないが、要は、航空パニック物と戦争アクションのおいしいところを継ぎ合わせた単純明快な娯楽大作。前半は、ハイジャックの恐怖や混乱を描いた人間ドラマを中心に描き、いよいよ後半は、テレビ番組でもよく耳にする軽快で勇ましいテーマ曲に乗せた“デルタ・フォース”の活躍を痛快に描いていく。キャストは、「地獄のヒーロー」シリーズのチャック・ノリス他、リー・マーヴィン(本作が遺作)、マーティン・バルサムといった男臭い俳優が目立ち、「エアポート」シリーズのジョージ・ケネディがパイロット役ではないが、ハイジャックされた飛行機に乗り合わせているのが楽しい。
再びチャック・ノリス主演にした続編と、主演をニック・カサヴェテスに交替した第3弾が製作されている。



<<ストーリー>>

アテネ空港を出航した旅客機が、革命をぶちあげるアブダル率いるアラブ人のゲリラに、ハイジャックされた。軍は、人質となった乗客を救うため、特殊部隊“デルタ・フォース”に出撃を命じた。
“デルタ・フォース”の動きに気付いたアブダルは、旅客機をベイルート方面へ向かわせた。そして、旅客機は乗客を乗せたまま消息を絶ってしまった……。



<<キャスト>>

[スコット・マッコイ少佐]
チャック・ノリス

[ニック・アレクサンダー大佐]
リー・マーヴィン

[ベン・カプラン]
マーティン・バルサム

[ハリー・ゴールドマン]
ジョーイ・ビショップ

[アブダル]
ロバート・フォスター

[シルヴィア・ゴールドマン]
レイニー・カザン

[オマリー神父]
ジョージ・ケネディ

[イングリッド]
ハンナ・シグラ

[デブラ・レヴィン]
スーザン・ストラスバーグ

[キャンベル機長]
ボー・スヴェンソン

[ウッドブリッジ将軍]
ロバート・ヴォーン

[エディ・カプラン]
シェリー・ウィンタース

[メアリー尼]
キム・デラニー

[ピート・ピーターソン]
ウィリアム・ウォーレス

[ボビー]
スティーヴ・ジェイムズ

[トム・ヘイル]
チャールズ・フロイ (チャールズ・グラント)

[ムスタファ]
デイウィッド・メナハム (デイウィッド・メナシェム)

[デイヴィッド・ロソフスキー]
イェフダ・エフロニ

[ロバート・レヴィン]
ジェリー・ラザルス

[ニコラス神父]
サイ・K・オファー (サイク・オファー)



<<スタッフ>>

[美術]
ルチザーノ・スパドーニ (ルチアーノ・スパドーニ)

[編集]
アラン・ヤコボビッツ

[撮影]
デイヴィッド・ガーフィンケル

[製作補]
ロニー・ヤコヴ

[音楽]
アラン・シルヴェストリ

[脚本]
ジェイムズ・ブラナー
メナハム・ゴーラン

[製作]
メナハム・ゴーラン
ヨーラン・グローバス

[監督]
メナハム・ゴーラン



<<プロダクション>>

[提供]
キャノン・グループ

[製作]
ゴーラン=グローバス