<<ストーリー>>

ディラン、ナタリー、アレックスの三人の美女は、表向きではそれぞれ別の仕事を持ちながら、チャーリー・タウンゼント探偵局の局員という裏の顔を持つ。姿を見せないが、いつも声だけで司令を下すボスのチャーリーは、日夜、重大犯罪と果敢に戦っているディランたちのことを、親愛を込めて“エンジェル”と呼んでいた。
今回、エンジェルたちに下された任務は、誘拐されたノックス・テクノロジー社の創設者エリック・ノックスの救出である。ノックス・テクノロジーは通信ソフトウェウで急成長をとげた大企業。探偵局に依頼をしてきたクライアントは社長のビビアンだった。ノックスがいなくなることでもっとも得をするのは、ビビアンを除けば、ライバル社レッド・スターの社長ロジャー・コーウィンしかいない。コーウィンが黒幕と睨んだエンジェルたちは、ノックスの誘拐の瞬間を捉えた駐車場の監視カメラを検めた。そこに映っていた“ヤセ男”を捜し、エンジェルたちはコーウィン主催のパーティに潜入した。会場で発見した“ヤセ男”を追跡したエンジェルたちは、ノックスの救出を成功させた。だが、これで、エンジェルたちの任務は、完了したわけではなかった。
ノックス・テクノロジー社が開発した声紋を認識するソフトウェア。それの悪用を防ぐことがエンジェルたちの次の任務だった。このソフトがGPSシステムに組み込まれるということになれば、携帯電話などの声さえあればその人物の居場所を特定することが可能となり、プライバシーなどなくなるだろう――と、ノックスとビビアンはエンジェルたちに警告した。
まず、レッド・スター社が声紋認識ソフトをシステムに組み込んだのかどうかを調べる必要があった。だが、同社のコンピューターは堅牢なセキュリティーシステムによってに守られていた。コンピュータールームに入ることを許されるのは、レッド・スター社の重役だけである。エンジェルたちは、二人の重役の指紋と網膜の縞を採取すると、コンサルタントの一行に化けて、レッド・スター社に乗り込んだ。エンジニアたちを騙し、レべル4のコンピュータールームに潜入したナタリーは、メインコンピュータをクラックし、探偵局の事務所のコンピュータからいつでもシステムを覗けるように細工。レッド・スター社のコンピュータの監視は、探偵局の局員ボスレーが担当することになった。
レッド・スター社をマークしたことで、ノックスの身の安全が保障されるというわけではない。ディランは護衛のためにノックスの家に向かい、危険物が隠されていないか隅々を調べた。その時、ディランは、ノックスの亡き父親の写真にふと目をとめた。ノックスの話によれば、彼の父親は陸軍情報局にいたが、写真に一緒に写っている親友に裏切られて殺されてしまったのだという。ディランは、父親のことを悔しそうに語るノックスに同乗し、彼と恋に落ちてしまった。
探偵局の事務所にボスレーが一人でいた時、突然、ビビアンが訊ねてきた。ビビアンは、ボスレーを見るなり彼女にボスレーに迫ってきた。時を同じくし、アレックスはスナイパーから狙撃されそうになり、ナタリーもトイレで男から襲撃を受けていた。反撃したナタリーは男を締め上げ、自分を襲わせた者の名前を吐かせた。男が告げた名は、意外にもビビアンだった。ナタリーはディランに危険を知らせるが、その時、彼女はノックスのベッドの中だった……。



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