<<ストーリー>>
カリフォルニアの鉄道で作業をしていた札付きの犯罪者で囚人のアルバート・ガンツが、通りかかったインディアンといざこざを起こした。ガンツとインディアンは取っ組み合いになったが、実は二人は仲間。止めに入った看守を射殺して脱走した。
サンフランシスコ市警の刑事ジャック・ケイツは、恋人のエレインの部屋で目覚めた。ジャックはエレインをいちばんに愛していたが、頑固な性格の二人はいつもケンカばかり。その朝も、ジャックはエレインマの些細な言葉にひっかかり、いらいらしながら部屋を出た。
その頃、まんまと警察をまいたガンツとインディアンのビリー・ベアは、盗品のクレジットカードを手に入れ、それを持ってきた仲間のヘンリー・ウォンを殺した。続いて、二人は街で別の仲間であるルーサーを捕まえると、「レジーの隠した金はどこだ?」と尋ねた。ガンツはルーサーが金を取ってくるまで、ルーサーの恋人ロザリーを人質にとることにした。
ジャックは滅多に人と組まない一匹狼だったが、今朝は同僚のアルグレンとその相棒バンザントとあるホテルの前で彼らと落ち合った。ポルソンというセールスマンからクレジットカードを奪った犯人がホテルに潜伏しているのだという。ジャックはアルグレンに嫌われていたが、彼に手を貸すため、一緒にポルソンの名で泊まっている男の部屋に踏み込んだ。犯人はガンツとビリーだった。ガンツはジャックたちを見るといきなり発砲し、バンザントを射殺。ジャックは逃げるガンツを追い、ロビーで対峙した。追い詰められたガンツはアルグレンに銃を向け、ジャックに銃を寄越すように要求。ジャックが銃を離した瞬間、ガンツはアルグレンを射殺して逃走した。
署に戻ったジャックは、目の前で警官二名を殺され、自分の銃までも奪われた屈辱に怒りを燃やしていた。警官殺しの捜査は慎重に行なうことが警察での規則だったが、上司のヘイデンはジャックの怒りを見ると、彼に特別に単独捜査を許した。
ジャックは、ガンツの仲間で収監中の男がいることを知り、その男に会うため刑務所に向かった。檻の中で高らかに歌を歌うその男、レジー・ハモンドはお調子者の黒人青年だった。レジーは面会に来たジャックの目的を知ると、とにもかくにも、「俺をココから出せ」と言い募った。どうしてもガンツを仕留めたいジャックは、自分が全責任を追うことを覚悟し、48時間の約束でレジーを刑務所から出させた。
さっそく、ジャックはレジーとガンツの共通の仲間であるルーサーに会うため、彼の住むアパートに向かった。ジャックはレジーが勝手に行動することを許さず、アパートの前に停めた愛車のおんぼろキャデラックに手錠でつないでから部屋に向かった。ジャックを見たルーサーは逃走。レジーは、ルーサーがアパートから飛び出してくると、すかさず車のドアを開き、進路を塞いだ。ジャックはレジーに倒されたルーサーを逮捕したのだった。
夜になると、ジャックとレジーは、ビリーの行方を追い、彼がかつて働いていたミッション地区のクラブへ出かけた。カントリーが演奏されるその店にはカウボーイ風の男たちが集まっていて、黒人はおいそれと入れない雰囲気。ここで、レジーはジャックにある提案をした――警官のフリをして入店し、それでカウボーイから手がかりを聞き出すことが出来たら、30分だけ女を口説く時間を与えろ――とレジー。ジャックはレジーの賭けに乗り、彼にバッジを預けた。レジーは巧みな芝居で警官になりきり、黒人に反感を持つカウボーイたちを脅かした。そして、黙秘を通していた店長から、ビリーがチャイナタウンの宝石店の二階に住んでいることを聞き出したのだった。
ジャックとレジーはチャイナタウンに向かった。だが、宝石店の二階には、ガンツとビリーの女、ケイシーとサリーががいただけで、本人たちは二週間も現れていないようだった。ケイシーたちはジャックとレジーをひどく警戒していたが、ガンツとビリーのこともを憎んでいるようだった。ケイシーたちは、ガンツたちにはもう二度とここにへは来させない、と吐き捨てるように言った。
ケイシーたちの部屋を出たジャックは、レジーがまだ自分に何か隠していると踏み、彼に対して高圧的な態度に出た。レジーもジャックの挑発に乗り、二人は夜の街路で殴り合いのケンカになった。お互いに一歩も譲らない争いが続いたが、ケイシーから通報を受けたパトロール警官ががやってきたため、二人はケンカを止めた。すると、レジーが折れ、ガンツとビリーの狙っているあるものの存在をジャックに打ち明けたのだった……。
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