第二次大戦末期。
囚人の中から選ばれた十二人で組織された特殊部隊が、
ドイツ占領下のフランスに奇襲をかけるという極秘作戦を描いた戦争アクション。
特攻大作戦
THE DIRTY DOZEN
1967
イギリス/アメリカ
150分
カラー
<<解説>>
『ナバロンの要塞』、『大脱走』などの流れを汲んだような破天荒な戦争冒険活劇。ブロンソン、ケネディなどの男くさて個性的なオールスターキャストも見どころ。
戦争で囚人が犠牲になるという皮肉な物語は、『チャップリンの殺人狂時代』の有名な台詞にある「一人殺すのは殺人者で、百万人殺すのは英雄なのか」という命題を逆説的に示したかのようだ。底に流れるテーマは深刻そうではあるが、辛気臭い説教を切り捨てて、ゲーム性を追及した痛快娯楽作に仕上げたところは、さすがアルドリッチ監督。囚人たちが作戦に出るまでの訓練の過程が順を追ってていねいに描かれているところも良い。
テレビ映画として続編が三作作られた。
<<ストーリー>>
第二次大戦末期、1944年のロンドン。ライズマン少佐はウォーデン将軍よりある極秘作戦の命令を受けた。その名も“特赦作戦”。十二人の囚人を指揮して、フランスにあるドイツ軍の司令部に打撃を与えるという内容であった。
ライズマンはフランコら十二人の囚人と対面し、さっそく訓練を開始した。だが、少佐に対して不信感を持ったり、作戦に反対する上官たちは、極秘作戦の内容を暴こうとしたり、少佐の結成した隊を潰そうとしたりなどの妨害工作に出たのだった。
少佐に囚人たちの訓練の成果を見せる時やって来た。東西対抗の軍事演習である。演習でフランコたちは、衛生車を乗っ取って相手陣を制圧するという手際の良さを見せつけ、作戦反対派にもその実力を認めさせたのだった。
そして、作戦の本番の時がやってきた……。
<<キャスト>>
[ジョン・ライズマン少佐]
リー・マーヴィン
[ウォーデン将軍]
アーネスト・ボーグナイン
[ジョセフ・ウラディスロー]
チャールズ・ブロンソン
[ロバート・ジェファーソン]
ジム・ブラウン
[ヴィクター・フランコ]
ジョン・カサヴェテス
[クライド・ボウレン軍曹]
リチャード・ジャッケル
[マックス・アームブラスター少佐]
ジョージ・ケネディ
[ペドロ・ジミネス]
トリニ・ロペス
[スチュアート・キンダー大尉]
ラルフ・ミーカー
[エヴェレット・ダシャー・ブリード大佐]
ロバート・ライアン
[アーチャー・マゴット]
テリー・サヴァラス
[ヴァーノン・ピンクリー]
ドナルド・サザーランド
[サムソン・ポージー]
クリント・ウォーカー
[デントン准将]
ロバート・ウェッバー
[ミロ・ブラデク]
トム・ブッシー
[グレン・ギルピン]
ベン・カーラザース
[ロスコウ・リーバー]
スチュアート・クーパー
[カール・モーガン大尉]
ロバート・フィリップス
[セス・K・ソーヤー]
コリン・メイトランド
[タッソス・R・ブラボス]
アル・マンシーニ
<<スタッフ>>
[監督]
ロバート・アルドリッチ
[製作]
ケネス・ハイマン
[原作小説]
E・M・ナサンソン
[脚本]
ナナリー・ジョンソン
ルーカス・ヘラー
[撮影]
エドワード・スケイフ
[音楽]
デ・ヴォール
[編集]
マイケル・ルチアーノ