<<ストーリー>>

ブルース・ブラザースが起こしたあの騒動から十八年後。服役を終えたエルウッドはイリノイ州“服役者更生テクノロジー技術所”を出所した。彼は先に出所していたジェイクの出迎えを待つが、一向に現れる気配がなかった。それでもエルウッドはジェイクを信じ、刑務所の前に立ち続けた。日が暮れ、夜が明け、朝になった時、エルウッドは所長からジェイクが既に故人になっていることを知らされた。がっくりと肩を落としたエルウッドを車で迎えに来たのは、“ブルース・ブラザース・バンド”の元ドラマー、ウィリーの知り合いのマタラという若い女だった。
まずはじめにエルウッドは“シカゴ聖マリア病院”を訪ね、マザー・メアリーに出所の挨拶をした。その時、彼はブルース・ブラザースの父親代わりだったカーティスも亡くなったことを知ることに。弟と父親を同時に失い、天涯孤独になってしまったエルウッド。落ち込む彼にドにメアリーは、カーティスが不倫の恋で人妻に産ませた子供がいることを教えた。新たな義弟の出現に希望を見出すエルウッドだったが、メアリーから、院内で預かっているバスターという少年の面倒を見ること言いつけられてしまうのだった。
カーティスの子供ケイベル・チェンバレンは現在、警察署にいるらしい。さっそくエルウッドは、バスターを連れて警察署へ向かった。こんなところに厄介になっている弟なのだから、血を争えないゴロツキなのかと思いきや、エルウッドの前に現れたケイベルはなんとここの署長だった。エルウッドはケイベル署長に本当の父親の存在をばらすと、バンドへの参加をすすめた。が、数分後、エルウッドは警察署から通り放り出された。払い下げパトカーを買うための500ドルも貸してもらえず、打ちのめされたエルウッドだったが、外で待っていたバスターはなぜかケイベルの財布を手にしていた。彼は天才的なスリの腕を持っていたのだ。
ケイベルの金でディーラーのガスペロンから新“ブルース・モービル”を手に入れたエルウッドは、悪賢いバスターを弟と認め、彼と行動を共にすることにした。二人が向かったのはウィリーの経営するストリップ・バー。そこでエルウッドはダンサーだったマタラと再会した。ウィリーに頼み込み、ステージで歌わせてもうようになったエルウッドは、ある夜、ウィリーがロシア・マフィアに金を渡しているのを目の当たりにした。エルウッドは、店を食い物にするロシア・マフィアを懲らしめようと画策。マフィアの手下たちにしこたま酒を飲ますと、バーテンの大男マックと一緒に彼らをゴミ捨て場に運び、そのまま放置したのだった。だが、それがファミリーの恨みを買うことになってしまった。
エルウッドは、マフィアの一件で手を貸してくれたマックとある約束を交わしていた。それは、ステージで歌いたいというマックの希望を叶えることだった。ステージに上ったマックはエルウッドとのセッションで素晴らしい歌声を披露。だが、ショウが盛り上がったその時、マフィアのファミリーが先日のオトシマエをつけにやってきた。マフィアが放った火で店はたちまち全焼してしまうが、エルウッドは今度の騒動がきっかけで、マックという相棒を手に入れることができたのだった。
エルウッド、マイティ・マック、バスターの新生ブルース・ブラザースは、バンドを再結成するため、今はそれぞれ別の仕事に就いていてるメンバーのもとを訪ね歩いた。ベンツのディーラーをしているブルー・ルーとマット・マーフィ。ラジオDJをしているダンとクロッパー。葬儀屋をしているファビュラス。そして、テレクラを経営しているマーフ。バンドには関わりたくないと思っていた連中を強引に口説き落とすのだった。ところが、長いブランクのあるバンドにそうそう良い仕事があるわけではない。エージェンとスラインがバンドに与えられたのは、ルイジアナの妖女クイーン・ムセットの催すバンド・コンテストへの出場だった。
ヒルクレスト・モテルを出発した“ブルース・ブラザース・バンド”の一行は南部を目指していた。一方、バンドの活動再開の情報を入手したケイベルは、バスター誘拐容疑のエルウッドを逮捕せんと、州警察をあげてバンドを追跡。エルウッドたちはドライブインで警察に追い詰められるが、バクテリア作戦で窮地を逃れ、国境の橋へ。隣りの州の警察やFBIで固められていた検問は、水陸両用の“ブルース・モービル”で川の中を進み、なんなく突破。その時、河原では極右の武装集団が郵便局爆破工作の準備をしていた。“ブルース・モービル”は川底から登場した勢いで、爆弾を積んだボートを武装集団のリーダーの頭上にをふっとばし、ボートはそのまま大爆発。おかげでブルース・ブラザースは武装集団からも付け狙われるハメに……。



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