<<ストーリー>>
メキシコのソノラ砂漠。極秘プロジェクトの一団があるものを確認するためにやって来た。フランス人科学者ラーコム博士と通訳のローリンは砂嵐の中に数機の戦闘機を発見。それは、1945年にフロリダから飛び立ち、行方不明になったものだった。機は長い年月が経ってるにも関わらず、当時と変わらぬ状態だった。戦闘機の出現を目撃したという近所の商店の店主は、「太陽が歌った」と意味不明のことを言った。そして、彼の顔にはなぜか日焼けの跡が残っていた。
インディアナポリスの航空管制センター。その夜、民間航空機の航行状況を監視していた管制官は、複数のパイロットから同時にUFO(未確認飛行物体)の報告を受けた。飛行物体は高速で民間機すれ違うが、常識の範囲を超えたその現象について、パイロットも管制官も正式に報告することができなかった。
インディアナ州マンシー。ある家の子供部屋。上空に現れた不思議な光と共にオモチャがひとりでに動き出した。オモチャの騒ぎに目を覚ました幼い少年バリーは何かに誘われるように外に飛び出していった。母親のジリアンは窓から外で走り回っているバリーを見つけ、あわててその後を追った。
同じ町に家族と暮す電気技師のロイ・ニアリーは、電話で停電の報告を受けた。ロイはさっそく、現状を確認するために現地へ向けて車を走らせた。その途中、ロイの頭上に突然、まばゆい光が降り注いだ。光は周囲の物を激しく振動させると、しばらくして消えた。しばらく茫然としていたロイだったが、我に返ると光の後を追った。
光を追っていたロイの車の前にバリー少年とジリアンが飛び出してきた。ロイは車を急停車させ、二人の無事を確認。その時、二人の目の前を発光した物体がすり抜けていった。バリーは物体を指し、「アイスクリーム」と叫んだ。物体を追跡かるパトカーに、ロイも車で続いた。だが、オハイエ州境を越えた辺りで、アイスクリーム型のUFOは車道から崖に飛び出し、空の彼方へと消えていった。
午前四時。帰宅したロイは、寝ていた妻ロニーと三人の子供たちを起し、自分の見てきたことを興奮しながら話した。その時、ロイは、妻の指摘で顔半分が日焼けしていることに気付いた。だが、ロイは構わずに、眠そうにしている妻と子供たちを無理矢理、車に乗せ、UFOの消えた崖へ再び向かった。UFOに夢中になるあまり、そのまま会社をサボったロイは会社からクビを言い渡された。
モンゴルのゴビ砂漠。そこに例のプロジェクトの一団の姿があった。彼らが砂の上に見たものは、海洋で遭難したはずの客船コトパピ号の巨体だった。続いて、一行の向かった先は、インド北部ダルムサーラ。地元の住民が唱えている五音音階の旋律についての調査が目的だった。ラーコムの「音階がどこから来たのか」という問いに対し、地元民たちはいっせいに天を指差した。
国境付近の例の崖には、UFOの来訪を待ち望む人々が溢れ返っていた。もちろん、その中にはロイの姿もあった。彼がUFOを見に来たジリアンと再会したその時、二つの光が崖の向こうの空に現れた。だが、近づいてみるとそれは軍のヘリだった。ヘリはロイたちの期待を打ち砕くように通り過ぎていった。
ゴールドストーン電波観測局。宇宙より一定のパターンを持つ信号が受信された。それは地球外生命体からのメッセージに間違いなかった。報告を受けたローリンは、信号の最初二つのパルスが経緯度を示していると推測し、ワイオミングのある場所を特定した。
ある夜、ジリアンの家がオレンジ色の光に包まれた。あの日にも増して、建物は激しく振動した。ジリアンはバリーが連れて行かれないように捕まえていた。だが、バリーはジリアンの手を振り解き、外に出て行ってしまった。バリーはそれきり戻ってこなかった。
翌日、ジリアンがバリーの捜索願いを届け出たため、マスコミは大騒ぎになった。一方、軍はUFOの目撃者を参加させて説明会を開くが、UFOの存在する確証については全面的に否定したのだった。その頃、プロジェクト・チームはワイオミングで行なわれる人類初の実験の準備の最中だった。彼らは機材を積み込んだトレーラをそれとわからないようカモフラージュし、現場に人が寄り付かないようデマを流すことも計画した……。
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