パーティに潜入したチャーリーが自分をクビにした仕立て屋とばったり。
二人は盗んだ招待状で伯爵と秘書のフリをするが……。
チャップリンの
伯爵
(
伯爵
)
THE COUNT
1916
アメリカ
34分
モノクロ
サイレント
<<解説>>
短編のアイデアも出尽くしたのか、シチュエーションは若干、込み入っているが、それだけ洗練されたコメディを楽しめるチャップリン代表作のひとつ。オチは言わずもがなのいつものおいかけっこなのだか、そこまでに至るまでの小ネタの数々がツブ揃い。ディナーのシーンの完成されたボケが絶品だ。他にも、チャーリーのダンスシーンや、ドタバタの定番であるパイ投げも観られる。
<<ストーリー>>
仕立て屋で見習をしていたチャーリーは客の服をアイロンで焦がし、主人からクビを言い渡された。チャーリーを追い出した主人が、ふと客の服のポケットに手を突っ込むと、中からブロコ伯爵宛ての招待状が出てきた。伯爵は欠席するそうなので、主人は招待状を自分のものにしてしまった。
仕事を失ったチャーリーはあるお邸の料理人に取り入り、パイを食べさせてもらっていたが、執事が現れたために、慌てて料理用の昇降機に逃げ込んだ。下階では令嬢の誕生パーティーが開かれていて、チャーリーは、盗んだ招待状で伯爵に成りすました仕立て屋と鉢合わせした。互いに正体がバレては不味いことになるため、二人は伯爵とその秘書のフリをしてその場を取りつくろうことにした。ところが、チャーリーが勝手に伯爵を演じ、令嬢と親しげに接しはじめたため、仕立て屋はおもしろくなかった……。
<<キャスト>>
[仕立て屋の見習い]
チャールズ・チャップリン
[仕立て屋]
エリック・キャンベル
[令嬢]
エドナ・パーヴィアンス
[執事]
ジェイムズ・T・ケリー
[ブロコ伯爵]
レオ・ホワイト
[背の高い客]
アルバート・オースティン
[料理人]
エヴァ・サーチャー
[マネーバッグス夫人]
シャーロット・ミノウ
スタンリー・サンフォード
<<スタッフ>>
[監督/脚本]
チャールズ・チャップリン
[撮影]
ロリー・トザロー
[製作]
ミューチュアル・フィルム