セントバーナードのベートーベンに四匹の仔犬が生まれた。
そこにニュートン家から仔犬を奪おうとする悪女が現れ……。
ベートーベン2
Beethoven's 2nd
1993
アメリカ
95分
カラー
<<解説>>
前作では一匹だったセントバーナードが六匹に増量! とは言ってもまだ仔犬ばかり。とにかく可愛い仔犬をいっぱい見れるだけでも楽しくなってしまう作品だ。今回のテーマをひとつ挙げるとしたら、ズバリ“恋”。主人公ベートーベンの一目ぼれにはじまり、二人の男の子の間で揺れる長女や、長男の初恋も描かれていく。パパとママの馴れ初めの話を耳にして、離ればなれの恋人のことに思いを馳せるベートーベン、なんていう切ない場面も。さすがに、犬の表情を捉えた撮影はこなれたものだが、ファミリー向け映画の別の楽しみと言ったら、他の作品ではめったに見られない俳優たちのオーバーアクト。『101匹わんちゃん』のクルエラもかくやという悪女を演じるデビ・マザールや、その恋人役クリス・ペンのボケまくりなどが意外と笑える。
<<ストーリー>>
ニュートン家のいつもの朝。パパののジョージとママのアリスは商談に、長女ライスと弟テッドと妹エミリーは学校に出かけてしまい、遊んでくれる人がいなくなってしまたセントバーナードのベートーベン。彼は、退屈しのぎに散歩に出かけた公園で、メスのセントバーナードのミッシーと出会い、恋に落ちた。ところが、ミッシーが飼い主のブリロと会えるのは、決められた面会時間の間だけ。ブリロは離婚した強欲な元妻レジーナに、五万ドル慰謝料の肩代わりとしてミッシーを取り上げられていたのだ。ベートーベンは、レジーナの後を追ってマンションをつきとめ、ベランダにいたミッシーを救出した。
それから10週間後。テッドとエミリーは、最近いそいそと外出することの多くなったベートーベンに彼女が出来たと考え、後をつけてみることにした。ベートーベーンの向かったマンションの物置には恋人のミッシーと四匹の仔犬がいた。ちょうど同じ頃、そのマンションに住むレジーナと新しい恋人のフロイドは、行方不明になっていたミッシーが物置にいることを管理人から知らされていた。物置に現れたレジーナとフロイドが仔犬を川に捨てようなどと相談しているのを立ち聞きしたテッドとエミリーは、慌てて仔犬たちを家に連れ帰るのだった。
テッドとエミリーはライスに仔犬のことを打ち明けると、地下室に仔犬を隠し、三人交代でミルクの世話をすることに。ライスは仔犬たちの世話をするために授業をサボっていたが、そのことが教師を通じてママにバレてしまった。ボーイフレンドのテイラーと遊んでいるとママに誤解されそうになったライスは、正直に本当のことを打ち明け、パパには内緒にしてもらうだった。
ジョージはスポーツバッグに入れるデオドラントの会社を自営していた。だが、商品を売り込むための資金を作るために家を売ることまで考え始めていた。暗く思いつめていたジョージだったが、アリスの一言からもっと家族にかまってあげようと考え、夏休みに湖畔の貸し別荘で過ごす計画を発表した。ところが、その直後、地下室の仔犬がジョージに見つかってしまった。怪物みたいな犬が五匹にもなったら大変だと言い、仔犬を買うことに断固反対するジョージ。だが、アリスの熱心な説得に折れて、里子が見つかるまで家で飼うことを許した。こうして、四匹の仔犬はドリー、チャイコフスキー、チャビー、モーと名付けられ、改めてニュートン家に迎えられた。ときどきはイタズラをしてジョージを困らせることもあったが……。
<<キャスト>>
[ジョージ・ニュートン]
チャールズ・グローディン
[アリス・ニュートン]
ボニー・ハント
[ライス]
ニコール・トム
[テッド]
クリストファー・キャスタイル
[エミリー]
サラ・ローズ・カー
[レジーナ]
デビ・マザール
[フロイド]
クリス・ペン
[テイラー]
アシュレイ・ハミルトン
[セス]
ダニー・マスターソン
[クリフ・クラマス]
モーリー・チェイキン
<<スタッフ>>
[キャスティング]
スティーヴン・ジェイコブス
[音楽]
ランディ・エデルマン
[衣装デザイン]
エイプリル・フェリー
[製作補]
シェルドン・カーン
[編集]
シェルドン・カーン
,A.C.E.
ウィリアム・D・ゴーディーン
,A.C.E.
[美術]
ローレンス・ミラー
[撮影]
ビル・バトラー
,A.S.C.
[共同製作]
ゴードン・ウェッブ
(ゴードン・A・ウェッブ)
[製作総指揮]
アイヴァン・ライトマン
[製作]
マイケル・C・グロス
ジョー・メジャック
[脚本]
レン・ブラム
[監督]
ロッド・ダニエル
[キャラクタ創造]
エドモンド・ダンテス
(ジョン・ヒューズ)
エイミー・ホールデン・ジョーンズ
[提供]
アイヴァン・ライトマン