雪の女王にさらわれた少年を捜すため、少女が不思議な冒険の旅に出る。
アンデルセンの名作童話の映画化。
雪の女王
LUMI KUNINGATAR
1986
フィンランド
92分
カラー
日本劇場未公開
<<解説>>
アンデルセンの童話の中では少しマイナーだが、名作として名高い「雪の女王」を、作品の舞台にぴったりの北欧の国フィンランドで映画化。勝気な少女の不思議な冒険を描くファンタジーなのだが、SFXがなかなかチープで味わい深い。極めつけは、井戸から飛び出し、カイに襲い掛かる怪物! 白熊の着ぐるみを頭だけ被って、下はビキニパンツ一枚という仰天のいでたちに唖然とされられる。子供向けだから、と言ってしまえばそれまでだが、この表現主義的というか、学芸会的というか、とにかくどこかいい加減な映像は、下手なCGよりも想像力を刺激させられる。
<<ストーリー>>
ゲルタの大の仲良しだった男の子カイが、どこかへ消えてしまった。カイの落していったボタンを頼りに、彼のことを捜しに出発したゲルタは、いつしか、不思議な世界へ迷い込んでいった。
冒険の末に、ゲルタは、北の国の王と出会った。王は、カイをさらっていったが雪の女王であることと、その目的をゲルタに教えた。女王は、井戸の中に落としてしまった緑の石がどうしても必要だった。というのも、緑の石を王冠へ元どおりにはめ込むことにより、永遠の力を得ることができるからだ。だが、井戸の中から石を取り出せるのは、あたたかい手を持つ人間の子供以外にいない。カイはその役に選ばればれたのだ……。
<<キャスト>>
[ゲルタ]
オウティ・ヴァイニオンクルマ
[カイ]
セバスティアン・カートラサロ
[雪の女王]
サツ・シルヴォ
<<スタッフ>>
[監督]
ペイヴィ・ハルツェル
[原作]
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
[音楽]
ジュッカ・リンコラ