映画製作の裏側の人間模様を描くドラマ。

ミストレス

MISTRESS

1992  アメリカ

110分  カラー



<<解説>>

落ち目になった映画監督が、新作製作のチャンスを掴もうと、わがままなスポンサーたちに手を焼かされるというドラマ。作家が自分の作品にいくら思い入れがあっても、スポンサーに金を金を出して貰わなければ始まらない。しかし、理想の作品を追い求める作家と、映画をビジネスと割り切るスポンサーでは、その目的はまったく違うのであり、互いに協力者でありながら、永遠に分かり合えないという真実がある。本作は、両者の対立を、時には率直に、時には皮肉たっぷりに描いていく。映画の裏側を描いた作品としては、普通の展開だが、スポンサーの無理難題に対し、どうにか妥協という形で答えようとする監督、脚本家、プロデューサー三人組の苦悩や奮闘ぶりが、ペーソスのある笑いを誘っている。製作はロバート・デ・ニーロ。



<<ストーリー>>

映画監督のマービンは、過去に数本の映画を撮ったが大コケし、現在はハウ・トゥ・ビデオを撮らされていた。そんな落ち目の彼のもとへ、過去に書いた脚本「光と影」を、彼自身の監督で映画化するという話が持ち込まれた。話に飛びいたマービンは、早速、映画プロデューサのジャックと、脚本家志望の若者スチュアートと共に、作品への出資者探しを始めた。
マービンたちから出資を持ちかけられ三人の投資家、ジョージ、カーマイン、エヴァンは、それぞれ、自分たちの愛人を出演させることを条件とし、そのために脚本を書き換えるよう要求してきた。このチャンスを逃すまいと、スチュアートに脚本の手直しを頼んだマービンだったが、彼には、脚本を変更したために、主演俳優のウォレンに自殺されたという過去があった……。



<<キャスト>>

[マーヴィン・ランディスマン]
ロバート・ウール

[ジャック・ロス]
マーティン・ランドー

[スチュアート・ストラトランド・ジュニア]
ジェイス・アレクサンダー

[ペギー]
チューズデイ・ナイト

[ジョージ]
イーライ・ウォラック

[カーマイン・ラッソ]
ダニー・アイエロ

[パトリシア]
ジーン・スマート

[エヴァン・M・ライト]
ロバート・デ・ニーロ

[ビヴァリー]
シェリル・リー・ラルフ

[本人]
アーネスト・ボーグナイン

[レイチェル]
ローリー・メトカーフ

[ウォレン・ゼル]
クリストファー・ウォーケン



<<スタッフ>>

[監督/原案]
バリー・プリマス

[製作]
メール・テパー
ロバート・デ・ニーロ

[製作総指揮]
ラス・チャーニー

[共同製作]
バーティル・オールソン

[脚本]
バリー・プリマス
J・F・ロートン

[撮影]
スヴェン・キルステン

[音楽]
ガルト・マクダーモット

[美術]
フィル・ピータース

[編集]
スティーヴン・ワイズバーグ

[衣装デザイン]
スーザン・ニニンジャー

[キャスティング]
ゲイル・レヴィン