チャーリーが公園で女性をめぐってスリと対決。

恋の20分間

TWENTY MINUTES OF LOVE

1914  アメリカ

10分  モノクロ   サイレント



<<解説>>

まだキャラクターが固まっていない初期のチャーリーが観られる作品。単に底意地の悪い紳士といった感のチャーリーが、下世話な笑みを浮かべながらカップルの邪魔をする場面は、中期後期の浮浪紳士に慣れているファンにとっては新鮮。スリを相手にやられたりやり返したりの応酬が小気味良く、全員で池落ちという意外なラストも強引で笑える。フランス版は10分に短縮されているが、オリジナルは題名のとおり20分のようだ。



<<ストーリー>>

公園。あちこちでいちゃつくカップルたちをからかうチャーリー。そんな中、ある一人の男が、恋人から時計をせびられ、ベンチで居眠りをしていた紳士からこっそり抜き取った。男が戻らないため、公園内を歩き回っていた女は、チャーリーを見つけ流し目を送った。女を追いかけたチャーリーは、男と出くわし、女のご機嫌を取ってた彼の懐から時計を抜き取った。男は、女に時計を渡す段になり、それがなくなっていることに気付いた。男は、時計を探すため、再び女から離れた。その隙にチャーリーは、女に時計をプレゼントし、彼女といちゃつき始め……。



<<キャスト>>

[スリ]
チャールズ・チャップリン

[スリ]
チェスター・コンクリン

[居眠りしている人]
ハンク・マン



<<スタッフ>>

[監督/脚本]
チャールズ・チャップリン

[製作]
マック・セネット

[撮影]
フランク・D・ウィリアムズ

[製作]
キーストン・フィルム