正義の味方と勘違いされ、メキシコの村から悪党退治の依頼を受けた芸人三人組。
彼らの抱腹絶倒の活躍を描くコメディ。

サボテン・ブラザース

!THREE AMIGOS!

1986  アメリカ

105分  カラー



<<解説>>

ウエスタンの“用心棒もの”のパロディ。かの「シベ超」シリーズと並んで、“オバカ映画”としての需要が高い作品。繰り出されるギャグの数々は、洗練さは程遠く泥臭さいが、むしろその泥臭さを楽しむようなクサヤのようなコメディだ。ブラザースがテーマ曲を高らかに歌い上げるツカミの部分にノレるかどうかで、評価のすべてが決まるため、観る人を選ぶが、そこさえクリアすれば、ラストまで発作のように笑いつづけられること請け合い。もちろん、ブラザースのみっともなくもかっこいいの活躍には、本来のウエスタンのような爽快感がある。



<<ストーリー>>

悪党エル・ワポの一味に日々おびやかされるメキシコのある村。用心棒を探していた村の娘カルメンは、町で“サボテン・ブラザース(スリー・アミーゴーズ)”の映画を観て、主人公三人組の活躍に圧倒された。純朴なカルメンは、サボテン・ブラザースに用心棒になってもらおうと電報を打った。
サボテン・ブラザースこと、ダスティ・ボトムス、ラッキー・デイ、ネッド・ネダーランダーの三人は、ハリウッドの撮影所をクビったばかり。食扶ちに困っていたため彼らは、メキシコからの電報を受け取るや、直ぐに現地へ飛んでいった。だが、映画の撮影だとはやとちりしていて、まさか用心棒の依頼とは思いもしなかった。
現地に着いて早々、村にちょっかいを出しに来た悪党たちを追い返してみせたダスティたちは、村人たちの信頼を得た。だが、相手が本物だとはまだ気付いていなかった。二日目、昨日の悪党の手下がボスのエル・ワポを連れて村にやって来た。実弾で狙われたダスティたちは、そこでようやく相手が本物だと気付き、一目散に逃げ出した……。



<<キャスト>>

[ダスティ・ボトムス]
チェビー・チェイス

[ラッキー・デイ]
スティーヴ・マーティン

[ネッド・ネダーランダー]
マーティン・ショート

[カルメン]
パトリス・マルティネス

[エル・ワポ]
アルフォンソ・アラウ

[フルーゲルマン]
ジョー・マンテーニャ

[モーティ]
ジョン・ロヴィッツ

[サム]
フィル・ハートマン



<<スタッフ>>

[監督]
ジョン・ランディス

[製作]
ローン・マイケルズ
ジョージ・フォルシー・ジュニア

[製作総指揮]
スティーヴ・マーティン

[脚本]
スティーヴ・マーティン
ローン・マイケルズ
ランディ・ニューマン

[撮影]
ロナルド・W・ブラウン

[音楽]
エルマー・バーンスタイン
ランディ・ニューマン

[編集]
マルコム・キャンベル

[キャスティング]
ジャッキー・バーチ
キャンディ・カスティロ