テロリストがミサイルで政府を脅し、サンフランシスコ市民を人質に取った。
元イギリス諜報部員と生化学スペシャリストがミサイル解体作戦に挑む。
アルカトラズ島を舞台にしたサスペンス・アクション。
ザ・ロック
THE ROCK
1996
アメリカ
136分
カラー
<<解説>>
『ダイ・ハード』以降に流行したアクション大作は、制作費や火薬がいかに多いかといったような量的な競争に陥ってしまい、内容も似たり寄ったりになっていた。そんな時に登場したのが本作で、正統派のアクション作としては久々の傑作となった。ただ派手なだけではなく、シチュエーションを活かしたシーンの数々は、お決まりのアクションに食傷気味になっていた観客をもひきつけた。前半のシスコ市街でのチェイスや、後半のアルカトラズでの攻防では、左右に揺れまくるカメラで臨場感を追及しているため、迫力を最優先していた昨今の作品の中でも新鮮に感じられた。主役と悪役のどちらかに魅力が偏らず、主要人物の誰もがかっこよく描かれているのも良い。ダンディな元スパイと、学者気質の現役FBIのユーモラスな掛け合いなど、アクション面意外にも見どころが多い。
<<ストーリー>>
政府や軍が戦死した兵士に対して敬意を払わないことを憂いだハメル准将は、通称“ロック”ことアルカトラズ島刑務所に、観光客を人質にとって立て籠もった。さらに、VXガス・ミサイルの照準をサンフランシスコに合わせ、市民の命と引き換えに、兵士たちへの賠償金として1億ドルを政府に要求した。それに対して政府は、プラズマ焼夷弾を用いて、VXガスをアルカトラズ島ごと焼き尽くす計画を進める一方、それと平行して、シール部隊を島に送り込み、ミサイルを解体する作戦も進めていた。
アルカトラズ潜入作戦には、FBIの生化学のスペシャリスト、グッドスピードが加わることになった。また、案内役として、“ロック”からの脱獄をただ一人成功させた囚人メイソンに協力を要請することとなった。メイソンは、国家機密を使ってアメリカを脅迫していた元イギリス諜報員であった。グッドスピードらは、隊長のアンダーソン中佐に率いられて島への上陸を果たすが、すぐにハメルに発見され、部隊を全滅させられてしまった。
生き残ったグッドスピードとメイソンは、ミサイルを探しながら、同時に爆発の誘導チップを外して行った。彼らがミサイルを発見する間もなく、ハメルの提示した期限がやってきてしまった。ハメルの予告どおり、サンフランシスコに向けてミサイルが発射された……。
<<キャスト>>
[ジョン・パトリック・メイソン]
ショーン・コネリー
[スタンリー・グッドスピード]
ニコラス・ケイジ
[フランシス・X・ハメル准将]
エド・ハリス
[ウォマックFBI長官]
ジョン・スペンサー
[トム・バクスター]
デイヴィッド・モース
[エディ・パクストン]
ウィリアム・フォーサイス
[チャールズ・アンダーソン]
マイケル・ビーン
[カルラ・ペスタロッツィ]
ヴァネッサ・マーシル
[ヘンドリックス大佐]
ジョン・C・マッギンレイ
[フライ大佐]
グレゴリー・スポレダー
[ダロウ大佐]
トニー・トッド
[シェパード大尉]
ダニー・ヌッチ
[ジェイド・エンジェルー]
クレア・フォーラニ
[F18副操縦士]
ジェイムズ・カヴィーゼル
<<スタッフ>>
[監督]
マイケル・ベイ
[製作]
ドン・シンプソン
ジェリー・ブラッカイマー
[製作総指揮]
ショーン・コネリー
ウィリアム・スチュアート
ルイス・A・ストローラー
[原案]
デイヴィッド・ワイズバーグ
ダグラス・S・クック
[脚本]
デイヴィッド・ワイズバーグ
ダグラス・S・クック
マーク・ロスナー
[撮影]
ジョン・シュワルツマン
[音楽]
ニック・グレニー=スミス
ハンス・ジマー
[美術]
マイケル・ホワイト
[編集]
リチャード・フランシス=ブルース
[衣装デザイン]
ボビー・リード
[キャスティング]
ビリー・ホプキンス
ハイジ・レヴィット
[特殊効果]
ドリーム・クエスト・イメージズ